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大手コンビニチェーンのファミリーマートが、始業時間と終業時間を1時間ずつ繰り上げる「ファミマサマータイム」を、前年より1カ月延長して実施します。なぜ延長するのか、どのような効果があったのかを取材しました。

「ファミマサマータイム」は働き方改革の一環として、2022年から本社で実施しているもの。早朝から業務を開始し、効率的に働くことで終業時間を早めるなど、時間を有効活用する狙いがあります。社内照明などの電力使用時間を短縮できるため、節電にもなるとしています。
2023年は7月16日から9月15日までの2カ月間に渡って実施。前年から1カ月長く実施し、スーパーバイザーや本部社員など約4700人を対象にするなど規模を拡大しています。

今回の実施についてファミリーマート広報部は、2022年に「ファミマサマータイム」を実施した際に「電力使用量削減および業務効率化において一定の効果がありましたので、今年は期間と対象者を拡大し実施いたします」と説明しています。2022年8月におけるファミリーマート本社の電力使用量は、前年比の約90パーセントに抑えられたそうです。
広報担当者はその要因として、業務の効率化によって空調の使用時間が短縮できたこと、消灯時間を早められたこと、また日中は窓際を中心とした箇所で一部消灯を実施したことなどを挙げています。
従業員からは反応があったのか聞いてみると、「朝のスッキリした頭で業務に取り組めた」「満員電車が回避できた」といった好意的な意見が出ていたそうです。

本来サマータイムは、夏季期間の標準時を1時間から2時間早める制度を指し、西欧諸国を中心に導入されています。日本でも東京五輪の際に導入が検討されていましたが、大規模なシステム改修が必要になるという懸念点が指摘されていました。
ファミマサマータイムは、あくまで企業の出社時間を早めるだけですが、サマータイム制度と違ってシステムを変更せず実施できるメリットもあります。厳しい暑さが全国的に続くこの夏は、早めに出社して働く方が効率的なのかもしれませんね。
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