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7月20日に発表された「第36回後期ファンタジア大賞(KADOKAWA主催)」の入選作の1つが、歴史に名を刻む文豪・夏目漱石を扱った強烈な内容で「ぶっ飛んでるw」「天才か…?」「読みたすぎる」と注目を集めています。“ 乙女”化だと……?

これは夏目漱石もびっくり(?)
ファンタジア大賞は、10代の読者向けのエンターテインメント小説を対象とした文学賞。今回の第36回後期は応募総数が507作品で、そのうち2作品が最終選考に残ったことが発表されました。
話題になっているのは、作者・おたんちん(※ハート記号)ぱれおろがす氏による『シン・夏目漱石』です。舞台は20世紀初頭、作家たちをプロパガンダに利用・弾圧する国家に対し、武装組織「幻影の盾」の司令官として反逆するも暗殺された夏目漱石が、軍医の森鴎外によって、かつての漱石の婚約者・樋口一葉の身体を得る形で蘇生。教師として赴任した女学校の改革へと乗り出す――といったストーリーです。

野口英世も協力者として登場(ファンタジア大賞WEBサイトより)
現時点で公開されているのはこのあらすじだけですが、ナナメ上の設定や“ 乙女”化展開、ちりばめられた『幻影の盾』(※夏目漱石の短編小説)や“修善寺の大患”などの漱石ネタ、さらにペンネームが『吾輩は猫である』(著・夏目漱石)に出てくる言葉「オタンチン・パレオロガス」からきている点など、何から何まで「ヤベぇな」「面白い」とTwitterで話題に。なにより同作が最終選考に残っていることから、「内容はしっかりしてそう」「読みたい」と興味を惹かれる人が続出しています。
最終選考に残ったもう1つの作品は、作者・可笑林氏による『血眼紀行』です。美女の体から眼や指など、特定の部位を盗む「部品泥棒」という怪人の暗躍が噂される都市を舞台に、ギャングに捕まった義眼職人で両義眼の少女と、ギャングに拉致された幼馴染を救おうとする男が出会い始まる物語。2人はある義眼を巡る奇怪な事件へと導かれ――。
第36回ファンタジア大賞の受賞作は、今後、上記2作品と前期入選作(4作品)を加え、最終選考委員による選考で決定されます。
ちなみに夏目漱石が“乙女”化する作品は、現代日本の女子高生に転生する文豪コメディー漫画『JK漱石』(著・香日ゆら氏)があります。
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