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Amazon.co.jpで販売している自社製品が在庫を切らしているところに、他の販売者が定価の3倍以上の値を付けて相乗り出品してきた――。大阪の老舗つまようじメーカー、菊水産業(@kikusui_sangyo)が悪質な転売の手口に悩まされた一件が、X(Twitter)で注目を集めています。編集部は同社を取材し、事の子細を聞きました。

転売被害に遭ったのは、菊水産業の「純国産しらかば楊枝 約300本入」。8月20日ごろに大量の注文を受けて欠品していたところ、Amazon.co.jpの販売ページに他の販売者が相乗り出品し、予約販売を開始していたといいます。
定価を上回る値付けもさることながら、やっかいなのは、おそらく無在庫転売を図ったのであろう予約の受付。大元の在庫がないのですから、商品は期日通りに届かないでしょうし、その場合は理不尽なことに、クレームが菊水産業に行きかねません。
菊水産業は当面の対策として、自社のECサイトで予約受付を開始するとともに、Xで注意喚起のポストを投稿。事態は1万6000リポストされるなど、広く注目を集めました。
幸いなことに、拡散された結果知人から的確なアドバイスが寄せられ、不当な相乗り出品はすみやかに排除できたとのこと。「無在庫転売と直接戦った」という菊水産業に、その一部始終を聞きました。
―― 転売にはどのようなきっかけで気付いたのでしょうか
菊水産業 先日、お客様からうれしい問い合わせがあって、8月18日にXで紹介したところ、多くのかたに見ていただけて、これをきっかけに商品の注文が一気にたくさん入りました。普段からコンスタントに売れる商品なのですが、急激な売れ行きで外箱の在庫数が危うくなり、店舗とWebとで在庫数を調整しつつ対応していましたが、20日にとうとう全部売り切れました。
ところが、本来Amazonで売り切れた場合は「現在在庫切れです」「この商品の再入荷予定は立っておりません」といった表示がされるのに、ふと見たら誰かが出品していました。始めは、写真などを勝手に保存して作ったページで転売されていると思い込んでいました。

その後調べてみると、くだんの業者は相乗り出品のシステムを使って菊水産業のページに出品していることが分かりました。今まで転売は散々されてきてはいたのですが、相乗り出品という形は初めてだったもので、全然分からず驚きました。このつまようじの定価は550円のところ、1800円の値付けがされていました。その段階では(相乗り出品しているのは)1社だったのですが、時間がたつにつれ増えていました。
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