人を魅了してやまない犬や猫の肉球。そんな肉球には、実はきちんと役割があるのだといいます。ねとらぼ編集部では、ガイア動物病院の院長・松田唯さんに話を聞きました。

ガイア動物病院院長 松田唯(まつだ・ゆい)
埼玉県生まれ。北里大学獣医畜産学部卒業後、千葉県内と東京都内の動物病院で勤務。
2019年7月、ガイア動物病院(東京都杉並区)開設、院長に。治療法や薬について分かりやすく説明し、治療法のメリット・デメリットを理解して飼い主が選択できる診療を心掛けている。
―― 犬や猫に肉球があるのはなぜなのでしょうか?
松田院長: 犬や猫の肉球には、意外と多くの役割があります。
クッション
人と違い、犬や猫ははだしで生活をしているにもかかわらず、人よりも激しく運動することが多い生き物です。このときの衝撃を4本の足の肉球で吸収し、骨や関節にかかる負荷を緩和しているのです。言い換えれば、肉球は靴の役割をしているということですね。
断熱材
はだしで生活する生き物は、地面からの熱もしくは寒冷から身を守る機能を持っています。このときに役立つのが肉球です。ただ、肉球は靴と違って血液が通っている、すなわち生きている部分なので、火傷もすれば凍傷にもなります。
汗をかく
よく「犬や猫は汗をかかない」といわれますが、正確には「ほとんど汗をかかない」が正しく、発汗できる数少ない部分の1つが肉球です。ちなみに、動物病院の診察室で犬や猫の肉球を触ると、緊張で汗をかいていることがあります。
なお、肉球から出る汗は体温調節にも関わっているといわれることがありますが、体に対して面積が狭いので、実際どこまで役に立っているのかは怪しいところです。
滑り止め
フローリングで生活している動物にとっては、特に欠かせない機能です。床を歩くときに唯一触れているのがこの肉球なのですが、洗いすぎや代謝機能の低下によって乾燥してしまうと滑りやすくなり、関節炎などの事故につながり得ます。
感覚を脳に伝える
肉球には多くの神経が通っています。足で感じた地面の情報は、脳へと伝えられます。足から脳への刺激が少なくなると、認知症が進みやすくなるともいわれています。

―― たくさんの役割があるんですね。ちなみに、肉球のぷにぷにの部分は何でできているのでしょうか?
松田院長: 基本的には皮膚と同じ構造です。ただ、肉球は表面の硬い層(角質層)が厚くなっています。また、内部は弾力のある繊維と脂肪、コラーゲンからできています。地面と直接触れていることや、全身の体重を支えるクッションとして機能している部分であることから、このような構造になったのですね。
―― 肉球を見るとついぷにぷにしたくなってしまうと思うのですが、触っても大丈夫でしょうか? また、触る場合の注意点などあれば教えてください。
松田院長: 触ること自体に問題はありません。言ってみれば人の肌と同じようなものなので、触ったところで簡単に傷ついたり、痛みを感じたりするものではありません。
ただし、触れられることが嫌な子は多いものです。爪切りなどで(動物にとっては)悪意を持って触られることが多い場所だからでしょうか、急にブチギレられることがあります。スキンシップの延長で、バレないように触るといいかもしれません。
あとはまぁ……動物は平気でウンチを踏んだりもしますから、あまりきれいな部分ではないことも確かです。触る場合、責任はご自身でとってもらいたいです(笑)
あの可愛らしいぷにぷにには、動物の生きる知恵が詰まっていたのですね。う〜ん、奥が深い!
近藤仁美(こんどう・ひとみ)
クイズ作家。国際クイズ連盟日本支部長。日本テレビ系「高校生クイズ」「クイズ!あなたは小学5年生より賢いの?」など、各種媒体に問題を提供する。クイズの世界大会「World Quizzing Championships」では、日本人初・唯一の問題作成者を務める。
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