偽装品が持ち込まれた秋葉原のデータ復旧専門店、データSOSに話を聞きました。
「USBメモリのデータが消えてしまったので調べてほしい」と依頼され、調べてみたら容量を偽装した品だった――。秋葉原のデータ復旧専門店、データSOS(@data_sos)の投稿が注目を集めています。筐体には「256GB」と書いてありながら、実際の容量は64GBしかなかったというのです。

依頼の品は挙動に不審な点があり、詳しく調べたところ容量偽装品と判明したとのこと。これだけでも十分許しがたいですが、書き込んだデータ量が最大容量の64GBを超すと、古いデータが消えるワナまであったといいます。依頼主のデータが消えたのもこれが原因のようです。
この事例は1万6000リポストされるなど広く拡散し、「とんでもないメモリがあるものだ」「勝手に古いデータ消すの悪すぎる」「やはり安すぎるのや出所が怪しいものはやめておいたほうがいい」などと話題に。「同様のストレージに引っかかってしまった」といった声も少なからず見られます。そこで、編集部はデータSOSを取材し、偽装品の見分け方など詳細を聞きました。
怪しい場合は無料検証ツールを
―― このような偽装USBメモリが持ち込まれたケースはほかにもありますか
データSOS 明らかに偽装だと判明したのは今回が初めてかと思います。ただ、もしかしたら過去にも持ち込まれたもので復旧不可能としてご報告しているものもあったかもしれません。
ただ、MicroSDカードの偽装品は過去に何度かありました。32GBと表示されているものの、実際は2GB程度の容量しかなく、いっぱいまで撮影すると認識できなくなるといった品です。
―― 偽装品の見分け方など、引っかからないための注意点を教えてください
データSOS まず製品に記されているブランドなり、メーカー名なりを検索することです。公式サイトや製品紹介ページのたぐいが見つからないケースは怪しいです。
デザイン面の特徴では、有名メーカーに似せているものや、見栄えがいいからかアルミなどの金属筐体が多いですね。また、USBメモリとしてはあまりに大容量なもの――今なら512GBか1TBを超えるものは怪しいです。家電量販店などのサイトで、容量と価格の相場をつかむことが大切だと思います。あとは、USB3.0のはずなのにUSB2.0程度の速度しか出ないなど、アクセス速度が遅いものも要注意です。
なお、こうした偽装品はAmazonや楽天、フリマなどの通販サイトで販売されることが多く、私は店頭では見たことがありません。心配なかたは実店舗で購入するのがよいと思います。
もしも手持ちの機器が疑わしい場合は、「H2testw」という無料の検証ツールを試してみるとよいでしょう。ただし、チェックにかけると、保存されていたデータはいったん全部消えるので、PCに退避してから試してください。