凶暴過ぎて売れ残った子猫をお迎えすると……　「大丈夫だよ」と優しく受け入れる先住猫に「お兄ちゃんしてて感動」

　気性が荒く売れ残った猫を、お迎えすることにした投稿者さん。優しく受け入れる先住猫を捉えた動画が、YouTubeチャンネル「猫の黒ちゃんねる」に投稿されました。記事執筆時点で2動画の総再生回数は160万回を突破しています。

　9月下旬、愛猫たちのおやつを買いにペットショップを訪れた投稿者さんは1匹のオス猫と出会います。のちに「シンバ」と名付けられるその子はソマリの短毛種で、毛ヅヤが良く大きな耳にすらっとしたスタイルでとてもあいらしい見た目をしていました。

　投稿者さんも子猫のかわいさに負け、思わず抱っこさせてもらうことに。一見すると性格も良さそうですぐに買い手が見つかっても不思議ではないのですが、なぜか子猫はずっと売れ残っていました。理由は、ひどいかみ癖にあったのです。

　半年間も家族が見つからず、このまま売れ残っていると子猫には不幸な未来がやってくる可能性があります。投稿者さんは「ペットショップでは絶対に猫を買わない」と決めていたのですが、子猫のあいらしさと未来を思い、とても悩みました。そして熟考した結果、ついに子猫を迎えることを決めたのです。

　ようやく優しい飼い主さんと出会え、広々とした場所で暮らすことができるようになったシンバくん。しかし、お迎え初日は今までとはまったく違う場所のため、落ち着きがありません。目をまん丸にさせ、キャリーからもなかなか出られない状態です。それでも少しずつ緊張がとけていき、ようやくケージの床で横になり2段目にものぼれるようになりました。

　人にはよく慣れているのか、シンバくんはなでられることにほとんど抵抗感を見せませんでした。背中はもちろん、あごをさわられても平気です。しかしふいにガブッとかむため、飼い主さんの手は初日から傷だらけに……。飼い主さん自身でかみ癖を直させることも可能なのですが、現在飼い主さんの家には、先住猫が3匹います。そこで性格がやさしく一番相性の良さそうな黒猫「黒」ちゃんに、猫社会を教えてもらうことにしたのです。

　白羽の矢が立った黒ちゃんは元保護猫（関連記事）で、飼い主さんに出会うまではつらいことも多く経験してきているため、寄り添い役・お兄ちゃん役にはぴったりです。

　飼い主さんが期待したとおり、初めて見る子猫に対しても攻撃的になることはありませんでした。決して乱暴に近づこうとせず、一定以上の距離をとってシンバくんの緊張をほぐそうとしているようです。

　途中シンバくんが黒ちゃんのオモチャで遊び始めますが、黒ちゃんはまったく気にしていない様子。むしろ「どんどん使って」と言っているようで、完全に良きお兄ちゃんとなっています！　さらにはシッポだけをかがせて、絶妙なコミュニケーションをはかることにもチャレンジ。いったいどこまで気遣いができる子なのでしょうか……！

　シンバくんが「シャーッ！」と威嚇しても、黒ちゃんは気にしません。こんなにも心の広いやさしいお兄ちゃんがいれば、きっとシンバくんも新しい家や家族にすぐになじめることでしょう！

　動画には「黒ちゃんいいこだね」「こんなに賢くて優しい猫ちゃんもいるんだな〜」「めっちゃお兄ちゃんしてて感動しちゃいます」といったコメントが寄せられています。今後の猫ちゃんたちの親交が楽しみですね。

　同チャンネルやX（Twitter）アカウント（@KUROCHANch）では、黒ちゃんやシンバくんをはじめ他のニャンコたちのやりとりも公開中です。また飼い主さんの別のYouTubeチャンネル「釣りのうらもっちゃんねる」では、釣りの情報を見ることができます。