NCAA(全米大学体育協会)ディヴィジョンIの男子バスケットボールチーム「ウィスコンシン・バジャーズ」でスター選手だったウォルト・マクグローリーが12月16日、24歳で亡くなりました。ウォルトは2021年から続く、骨肉腫との闘病を公表していました。

足を切断したあとも前向きであり続けました
18日、ウォルトの家族は本人のInstagramアカウントへ優しくほほ笑むウォルトの顔写真を投稿し、「12月16日土曜日に、ウォルトは神とひとつになりました」という一文から始まる長文を添え訃報を公表しました。
「彼の魂は、人々が充実した健康な人生を送るのを助けるという偉大な使命を続行するため解放されました」と深い悲しみを押し隠すように文章をつづり、「ウォルトはいつもそこに、もっと偉大なものがあることを知っていました。世界を形作る完全な力を持った何かです。悪性骨肉腫との旅は決して容易ではありませんでしたが、そのおかげで彼は最終的な力の源を見つけることができました。彼は、自分や自分のような人々が自分自身を癒すことができるという信念を持ち続けました」とウォルトが困難な状況に置かれながらも人々を手助けすることを生きがいとしていたとし、神に召された今はもっと大きな力でその使命を全うしようとしていると説明しました。
生前最後の投稿となった11月24日のポスト
そして最後に「いつでも人生にもっと力が必要なときは心を開いてください。ウォルトがいつでもそこにいます」と愛するウォルトの使命に家族も力添えするように、手助けを必要とする全ての人へ向かって呼びかけ、締めくくりました。

骨のがんのうち、骨肉腫は10代の思春期や若年に発生することの多い病気。2021年に診断を受けたウォルトは、Instagramを通して闘病の様子を力強く率直にシェアし続けていました。
当初すねに発生したがんは一度寛解したものの膝に再発し、やがて肺にも転移。ずっと避けたいと思っていた足の切断を余儀なくされた際には自身の思いを包み隠さずつづり、「僕はもはや自分の足のために戦っているのではない。より多くの命のために戦っているのです!」と自らを鼓舞し、励ましてくれた人々へ謝辞を述べていました。まさに家族が表現したように、ウォルトは人々の手助けとなることを自身の使命と感じ、行動に移していたと想像されます。
家族によるウォルトの訃報へは、「安らかにお眠りください。最期まで真のファイターでした。家族に強く祈りを送ります」「安らかに。彼はとてもハンサムで、あまりに若すぎた。永遠なる神のご加護がありますように」「ウォルトほどの奮闘は誰もしたことがない。あなたの戦いは感動的だった。とても寂しくなるよ」など、ウォルトの戦いを見守ってきた多くの人から追悼のコメントが寄せられています。
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