視力検査では「なんとなくこっち」くらいで答えるのが正解――メガネのスペシャリスト「1級眼鏡作製技能士」が発信した視力検査に関するポストがX(旧Twitter)で話題です。記事執筆時点で約8万件の“いいね”を記録。コメントでは「ぼやけてたらわからないって答えてた」「知らなかった」など驚く声が寄せられています。

視力検査の視力表(ランドルト環)のイメージ
ぼやけていても「なんとなく」で答えてOK
投稿者は、1919年年創業のメガネ補聴器専門店「サカタメガネ」4代目代表のよしひこ(@sakata_yoshi)さん。勘違いしている人が多いという視力検査の答え方について、かなりピントのぼけた画像とともに「このくらいでも『右』と答える!」とわかりやすく説明しています。
よしひこさんによると、ランドルト環(「C」のようなマーク)を使った一般的な視力検査では、検査手法が「視標(※マーク)がおぼろげに見えても答えさせ、その段の1/2以上の視標が見えた個所がその眼の視力である」と定義されているそうです。
ぼやけて見えたときに最初から「分からない(見えない)」と答えてしまうと、人によって“ハッキリ見える”の定義が違うためブレが生まれてしまいます。一方で、「なんとなく」で答えても半数以上正解する確率は低く、また同じ視力値の指標を何度か見せて正答率が出せるため、ぼんやりでも分かれば答えてもらうほうが良いとしています。

このくらいぼんやりとした見え方でも答えた方がよかったのか……(画像提供:よしひこ/@sakata_yoshiさん)
なお、注意点として「目を細めるのはNG」とのこと。検査では「目をしっかり開けて、なんとなくでも答える」のが正しい受け方なのだといいます。気を付けないとだ。
さらには、メガネを作る際わざと「分からない」と答えることもNGなのだとか。よしひこさんは「メガネの度数は強ければ見えるというものではなく、合っているから見えるのです」として注意を呼びかけました。
寄せられた反応では「これはもう『見えない』に入ると思ってた」「あ、ここくらいで答えていいんだ」「目を細めちゃってた…」などの声が多くみられ、やはり勘違いしていた人が多い印象。また視力検査の正しいやり方をずっと知りたかったという声も多く、「何十年間もこんなんで答えて良いのか?答えたものの『誤魔化した感』があったのでこれでスッキリ」「こういう情報ほんと助かる」と感謝の声も上がっています。
よしひこさんはXアカウント(@sakata_yoshi)で、こうした眼とメガネについての役立ち情報を発信中。今回の反響を受けて、「正しい視力検査のうけかた」をまとめた画像も投稿しています。
PDF版はDMで配布しています※記事執筆時点
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