突然変異の黒ヘビが普通のシマヘビになった動画がYouTubeに投稿されました。動画は記事執筆時点で2万5000回以上再生され、コメント欄には「貴重な様子が見られて嬉しいです」「神秘的です」といった声が寄せられています。
突然変異種のカラスヘビ、急に体の色が変化
動画に登場するのは、投稿者である真釣（@maturich）さんのお宅に暮らすカラスヘビ。カラスヘビは、シマヘビというヘビの突然変異種です。通常シマヘビは体色が淡い黄色で、4本の黒い縦縞模様が入りますが、カラスヘビはその名のとおりカラスのように全身のほとんどが黒く染まっているのが特徴です。
ある日、真釣さんはいつものようにカラスヘビにご飯をあげようとしました。しかしケージをのぞくと……なんとカラスヘビの体の色が、通常のシマヘビのようになっているではありませんか！ いったい何があったのでしょうか。
光沢が消え、通常のシマヘビに近い色に……
ケージの中でゆったり過ごしているカラスヘビ。は虫類やヘビを見慣れていない人からすれば立派な黒色に見えますが、普段の様子と比べてみると明らかに違うのが分かります！ どちらかというと通常のシマヘビに近い色になっていて、キラキラとした黒い光沢もありません。さらには肉眼でも分かるほどに黒い縦模様があったり目が白くなったりと、ほとんど別個体です。
ここまで変化があると何かの病気を疑ってしまいますが、実は病気ではないちゃんとした理由がありました。
体色が変化した理由は「脱皮」の合図
そう、それは脱皮！ 体に起きた変化は脱皮が近付いていることの合図だったのです。もちろん真釣さんはそのことを分かっているので、特にあわてることはありません。むしろ脱皮の瞬間の様子をカメラにおさめようと気分はウキウキです。
3日ほどたつとカラスヘビの体が少しずつ黒色に戻ってきました。目の色も白ではなく、黒真珠のようにキラリと黒く輝いています。真釣さんによると「目の色が戻ったときがいよいよ脱皮するとき」とのことなので、待望の瞬間まであとわずかです。
貴重な脱皮シーンを撮影
そして後日、ついに脱皮し始めたカラスヘビ。体を水に濡らして、小石や木にこすりつけながら皮を脱いでいきます。脱ぎたてのウロコは、まさにカラスのような色合いでピカピカ。その輝き具合に真釣さんも思わずテンションMAXです！ 脱皮前と比べると違いもハッキリと分かり、皮を脱ぐ前とはまるで別のヘビのようですね。
おなかもキラキラと虹色に輝き、もはや全身が宝石のようです。投稿された動画には「脱皮後、凄く綺麗ですね〜！」「脱皮準備の段階と脱皮直前段階の違いってこんなに差があるんですね」などの反響が寄せられています。
真釣さんのYouTubeチャンネル「真釣ちゃんねる」やX（Twitter）アカウント（@maturiotoko7188）では、カラスヘビ以外にもウナギ（関連記事）やカニ、タコなど多くの水棲生物の様子を見ることができます。
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