日清のカップ麺「どん兵衛」を写実的に描いた動画がInstagramで話題です。本物そっくりなだけでなく、お湯を注いでから完食するまでの様子が1枚の絵の上に次々に描かれる様子が反響を呼び、記事執筆時点で690万回以上再生されています。
制作期間2カ月の“リアルどん兵衛”
この動画を投稿したのは、イラストレーターで調理師でもある山田めしが(@ymd.meshiga)さん。写実的な食べ物の絵を多数手掛けており、今回はどん兵衛にお湯を注いで完食するまでの様子を超リアルなイラストで描いていくという革新的な動画を披露しています。
まずは、何もない状態からパッケージのフタを描いていきます。太さの違う筆を使い分けながら細部や表面のツヤなども丁寧に描き入れていき、背景には立体感を出すためにグレー系の色で影を足します。

本物と見紛うリアルな「どん兵衛」が完成しますが、ここで終わりではありません。今度は中身をチラ見せするために、一部を塗りつぶしてはがれたフタを描いていきます。おあげや麺の上に見慣れた粉末スープの袋が載っている、“カップの中身”が見える状態の絵が出来上がりました。


茶色い粉末スープを入れたら、お湯をそそぎます。一連の過程も丁寧に1つずつ描写しており、おあげの上に開けられた粉末スープやカップの内側についた水滴までも完全に再現しています。お湯を入れた後はフタを閉め、現実のどん兵衛と同じく5分待機。ここまでで何枚分の絵を描いているんだ……!?


5分後たったらもう一度フタを開けた状態の絵を描いて、めちゃくちゃおいしそうなどん兵衛が完成です! さらにここで本物のお箸が登場し、少しずつ食べてなくなっていく様子も描写。おあげがかじられ麺が減っていき、スープのかさが減っていくとカップの内側には残った薬味がへばりついている……といったリアルな描写には思わずうなってしまいます。

そしてついに完食すると、カップの底にわずかだけ汁が残っているという状態に。最後はそばに放置されていた空の薬味袋を中に入れ、捨てられる直前の様子で動画は終了しました。山田さんによると、この動画の制作時間は168時間、総制作期間は約2カ月とのことです。


動画を見た人からは「素晴らしい! ただただ賞賛です」「訳分からんぐらいすごい」「ワンシーン描くだけでも大満足してしまいそうなのに、描いては上描きしてまた上描きして何シーンも描くなんて……精神力も集中力も本当に凄いです!」「天っっっっ才です」と驚きの声が相次いでいます。
なお山田さんは書籍も手掛けており、子ども向けのレシピブック『めし画レシピ: 10歳からのカンタンおべんとうづくり』が現在発売中。オールイラストでつづられた料理本は、眺めても作ってもおいしい1冊となっています。
動画提供:山田めしが(@ymd.meshiga)さん
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