19世紀の女性用下着“ドロワーズ”について解説したX(Twitter)での投稿が多くの注目を集めています。あしわられたレースやふわっとしたフォルムが、現代ではロリータファッションのアイテムとして人気ですが、その背景にはさまざまな進化の歴史があったのだそうです。
ドロワーズの歴史
ドロワーズの歴史を解説したのは、“衣服標本家”の長谷川(@rrr00129)さん。18世紀から20世紀初頭の個人コレクションを使い説明しています。

まず紹介したのは、おしりの部分をボタンによって開閉できる、おトイレ時に便利な「ドロップ・シート」が付いたタイプ。長谷川さんは「利便性と見た目を両立したドロワーズの進化版」と評しますが、ドレスを着つつ小さなボタンを開閉するのは難しかったようで、普及することなく消えていきました。

一方で、ドロップ・シートのない、股の部分を縫わずにガバっと開くようにした「オープン・ドロワーズ」もありました。作りも簡単で利便性も問題なかったようですが、「見た目が恥ずかしい」と年配女性には不人気だったといいます。
「下着にも歴史があるもんだ」
投稿には、「世の中にはまだまだ知らないことがあるな」「下着にも歴史があるもんだ」「勉強になるなあ……」などの反響が多数寄せられています。
なお、長谷川さんが特別レクチャーを務める、10月17日から開催予定の展示「半・分解展」(ギャラリー大和田・東京都渋谷区)では、実際のドロップ・シート・ドロワーズなどが展示されます。
画像提供:長谷川(@rrr00129)さん
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