スウェーデンのメーカーが製造した大型トラックを内外ともにフルカスタム。国際商用車ショーに出展した際の様子がYouTubeで公開されました。記事執筆時点で、この動画の再生数は17万回を超えています。
最上級グレードのトラックをカスタム
動画が投稿されたのはYouTubeチャンネル「しみしょー工房」。投稿者さんはトラック用のパーツを販売している「セノプロトラックス」で勤務しています。

セノプロトラックスで今回カスタムしたのは、スカニア社の最上級グレードのトラック。道路交通法を守りつつキャビンの内外を“和”の仕様に変えて、9月17日から22日にかけてドイツのハノーファーで開催された「IAA TRANSPORTATION 2024」に出展しました。
トラック内部で目を引くのは座席後部に設けたベッド用の畳。本来は本革の匂いが漂っているスカニア社のトラックですが、改装して間もないため車内には畳の匂いが充満している不思議な状態になっています。


車文化の違いに驚き
続いてトラックの外観を紹介。ヨーロッパでは、電動工具のグラインダーを使って直接ボディーに模様を彫り込む技法「グラインダータトゥー」が文化としてないらしく、塗装などの観点で非常に高く評価されたそうです。

台車は、オランダのメーカー「BURGERS」が製造したボディーを、ヨーロッパで日本仕様にしたダブルデッキトレーラー。物流サービスを手掛けている「ティー・ピー・サービス」のロゴが印象的なデザインです。

トレーラー内部は途中で上下2段に別れており、出入り口にはリモコン操作で昇降するリフトを設置。特別な許可を得た上でリフトが上昇していく様子や、内部に設けられたローラーの上を荷物が滑っていく様子を撮影しました。


再び車外に出て、台車の右側面に設けられた扉を開けて内部にある操作盤やバッテリーを紹介。このダブルデッキトレーラーは展示会後に日本へ輸送するそうです。
参加者の意外な反応
今回出展した「IAA TRANSPORTATION 2024」は、欧州最大の商用車および次世代輸送システムの展示会。多数の参加者が“和デコトラ”に驚いたそうで、動画終盤ではどのような反応があったのかを紹介しています。
スカニアに関しては車高の低さやグラインダータトゥー、キャビン後部に施した侍の絵などが注目を集めたとのこと。また、参加者からは日本の国土や車文化など意外なことを聞かれたそうで、詳細は動画で確認できます。
この他にも同チャンネルでは、今回の出展に向けてスカニアをカスタムしていく作業動画や、大型トラックを分解して塗装する様子などを公開しています。
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