トヨタ「スープラ」をベースに開発された競技車両が、11月17日開催のオークション「JDM Collectible Auction」に出品されます。貴重なレーシングカーをオークションへ出すことになった経緯などを、主催者であるBINGOに聞きました。

全日本GT選手権で使われた「スープラ」
日本のモータースポーツの中でもトップクラスの人気を得ている自動車レースカテゴリー「スーパーGT」。国内最高峰のモータースポーツとして、これまでさまざまな名勝負や名ドライバーなどを生み出してきました。
オークションに出品されるトヨタ「スープラ」は、そのスーパーGTの前身となる全日本GT選手権で使われていた車両です。

同車はレジェンドドライバーとして知られる竹内浩典さんが所有していた車両で、立川祐路さん、片山右京さん、近藤真彦さんといった名ドライバーたちがハンドルを握りました。

2001年に競技シーンを引退してからは、各地で行われたイベントで展示されることもありましたが、その後はスクラップになる予定でした。
しかし、解体される前に竹内さんに譲渡され、これまで保管されていたそうです。エンジンやトランスミッションは取り外されていますが、ボディーとシャシーは当時のまま残っています。
BINGO「『じゃじゃ馬、復活』をしてほしいという思いもある」
日本のモータースポーツを語る上で、貴重な資料と言えるスープラ。その魅力やオークション出品に至った経緯について、BINGOに聞きました。

――このスープラの魅力に感じる部分を教えてください
BINGO レジェンドドライバーとも言える竹内浩典氏が現在まで所有し、立川祐路氏、片山右京氏、近藤真彦氏がドライブした本物のJGTC車両という点が最大の魅力です。ボディーはオールペイントされ、内装は徹底的にクリーニングが行われた状態での出品となります。
――エンジン・トランスミッションは未搭載とのことで、サーキットで走らせようとする場合、それなりにカスタムが必要になるかと思います。その上で、どういった風に使用してもらいたい、といったような希望はございますか?
BINGO 竹内様の思いとしては、80スープラが大好きな方、GTのファンである方に、エンジンとミッションを載せて実際に走らせてもらい、『じゃじゃ馬、復活』をしてほしいという思いもある個体となります。

――オークション参加を検討している人に一言お願いします
BINGO BH AUCTIONは、日本発信のオークションハウスとして、コレクタブルな車両を中心にオークションを開催してきました。
その中で、国内レース参戦車両、低走行車、オリジナル度の高い個体、有名チューナーの手によるカスタムカーなど、コレクタブルかつ、日本独自のクルマ文化の中で育まれた個体をお探しの方が、国内外に多くいらっしゃることを感じていました。
また、日本には多くのコレクタブルな車両が眠っていることも改めて実感しています。今回のJDM Collectible Auctionでは、そんな日本に眠る日本車だけでオークションを開催します。2025年も、1月のシティーサーキット東京ベイでのオークションを皮切りに、オークションを開催予定ですので、ぜひ、皆様のご参加を心よりお待ちしています。

オークションに出品されるのは11月17日。ロット番号「8」で、詳細ページに掲載されている予想落札価格(見積もり)は1300万円から1800万円となっています。
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