生のパインを入れるてゼリーを作ると……? 謎がスッキリ解ける実験動画がYouTubeに投稿され、「知らなかった!」「ためになる」と注目を集めています。
投稿したのは、さまざまな実験動画を発信しているYouTubeチャンネル「Dr.bobobo」(@Dr.bobobo)。パインをゼリーに入れると起こる変化を、分かりやすく解説しています。
生のパインと缶詰のパインを比較
今回行われたのは、生のパインと缶詰のパインを比較した対照実験です。ゼラチンを使って無色透明のゼリーを2つ作り、それぞれの上に生と缶詰のパインをセット。その後の様子を観察していきます。
しばらく時間を置くと、生のパインを載せたゼリーに異変が。土台のゼリーはプリン型から徐々に変形し、パインは上からすべり落ちてしまいました。その後も変形を続け、ゼリーの上部はドロリと溶けた状態に。

生のパインはゼリーが溶け出す
それとは対照的に、缶詰のパインをのせたゼリーはほとんど変化がなく、きれいな形状を保っています。

缶詰のパインは変化なし
「パインでゼリーは作れない」理由とは?
この違いを生んだのが、生のパインに含まれる「ブロメライン」という酵素。タンパク質を分解する働きがあり、キウイやパパイヤにも多く含まれています。この酵素は熱に弱いため、加熱処理されている缶詰のパインはタンパク質分解の働きを持ちません。
ゼリー作りに欠かせないゼラチンの主成分は、コラーゲン由来のタンパク質。つまり、生のパインが持つ酵素がゼラチンを分解してしまう一方で、缶詰のパインは酵素が失活しているため、ゼリーの仕上がりに差が生じるというわけです。
この働きを活用すれば、生のパインでお肉をやわらかくすることもできます。肉の下ごしらえには生のパインを、ゼリー作りには缶詰のパインを選ぶようにしましょう。

肉の下ごしらえには生のパインを、ゼリー作りには缶詰のパインを
知ってると得する豆知識に、コメント欄では「良い学びを得た」「はへー勉強になったわ」「おもしろ!」「まじか 缶詰では肉は柔らかくならないし消化も促進されないのか」といった声が寄せられていました。
動画提供:Dr.bobobo(@Dr.bobobo)
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