複数のジャンク品のテレビから部品を取り出し、組み合わせて修理を試みる動画がYouTubeに投稿されました。予想外の展開に対応しつつ直していく様子は、記事執筆時点で4万6000回以上再生されています。
2台を1台に
動画が投稿されたのは、ジャンク品のPCやテレビ、カメラの修理に取り組んでいるYouTubeチャンネル「パソコン病院」。今回は、メルカリに出品されていた2台のSONYの「BRAVIA」から使える部品をそれぞれ取り出し、1台の「問題なく映るテレビ」に仕上げていきます。

サイズはどちらも32インチで、コネクター形状が眼鏡に似ている電源ケーブルを使う製品。片方は商品説明欄に「画面が映らない」と記されている税込み2000円のジャンク品で、もう一方は税込み2825円でした。広く普及しているケーブルを使う製品ながら「動作未確認」「ケーブルなし」とも記されており怪しさは抜群です。
まずは、B-CASカードが付属していた方から動作確認。手持ちのSONYのリモコンを使って起動させると、音は出るものの画面には何も表示されていません。スマートフォンの照明を真正面から当ててみると出力されている映像がわずかに見えました。どうやら内蔵のバックライトが故障しているようです。
続いて、もう1台も動作確認してみます。画面割れなどの不具合を予想しながら電源を入れると「HDMI 2」「信号がありません」との表示。何の問題もなく動作する“ラッキージャンク”でした。先に動作確認したBRAVIAから入手したB-CASカードを差し込めば、テレビとして普通に使えます。このBRAVIAは業務用モニターとして使うことにしました。

こんなときはハードオフ
うれしい誤算でしたが、このままだと今回の企画は成り立ちません。そこでハードオフに出向き、税込み3300円で販売されていた同型のジャンク品を入手。3台目となるこのBRAVIAは画面がばっちり割れており、まさに投稿者さんが求めていた物でした。

今回は3台目のBRAVIAからバックライトを取り出し、1台目へ移植します。液晶パネルの方を交換する場合は、本体の背面にある「液晶パネル用の基板」も外して基板とパネルを丸ごと交換しなくてはいけません。作業の手間を考え、より簡単なバックライトの方を交換する作戦を選んだと説明しています。

中を開けてみると……
同じ手順で2台のテレビを分解。3台目から調達したバックライトを取り付けようとしましたが、1台目に内蔵されていた各パーツをよく観察するとかなり使い古していることが分かりました。“ひょっとしたら液晶パネルを交換した方がより長く使えるかもしれない”と考え、投稿者さんは作戦変更。バックライトを3台目に戻し、1台目から基板と液晶パネルを取り外すことにしました。

想定外の事態が続いたものの、移植作業そのものは無事に終了。使える部品同士を組み合わせることにより、見事に1台の「問題なく映るテレビ」が完成しました。


コメント欄には、「直しに来てほしい」「相変わらずさすがですね」「いろいろ詰まっていた回でしたね。ジャンク詐欺もありましたしw」「すぐリモコンでてくるの草」などの感想が寄せられています。
投稿者さんはYouTubeチャンネルの他、公式サイトとX(Twitter/@junkPCclinic)、TikTok(@pc_clinic)も運営しています。
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