みかんの皮は生ゴミに捨てないで……!? みかんの皮の意外な活用法がYouTubeチャンネル「『カーメン君』ガーデンチャンネル」に投稿されました。動画は記事執筆時点で30万回以上再生され、4100件を超える高評価を獲得。
園芸のプロが教える“みかんの皮”活用法
投稿者は、総合園芸専門店に20年間勤め、初心者にも分かりやすく園芸の楽しみ方や裏技を公開しているカーメンさん。今の時期、よく食べるのがみかんですよね。「みかんを食べた皮を生ゴミに捨てないで」というカーメンさんが今回、その意外な活用法を教えてくれます。

冬は堆肥作り初心者の季節
カーメンさんが教えてくれるのは、みかんの皮を利用した「堆肥」作り。冬は夏に比べて生ゴミの分解速度は落ちますが、虫やにおいが発生しづらいので、初心者が堆肥作りに挑戦するのには良い季節なのだそうです。
冬によく出る生ゴミ、みかんの皮の成分は、リモネン、ペクチン、フラボノイド、有機酸、糖分、水分の6種類。これらは、抗菌・殺菌作用、害虫忌避、有害物質の吸着、抗酸化作用……など植物にとっていいことだらけなのだといいます。



まずは乾燥させます
みかんの皮を上手に堆肥化するのには3つのポイントがあります。「しっかり乾燥させること」「なるべく小さく砕いて土に混ぜ込むこと」「分解を促進させるための資材を利用すること」です。
青カビを防ぐための乾燥は重要で、冬は空気が乾燥しているので外に広げて干すと1週間〜10日ほどでパリパリに。霜などが心配な場合は、室内の窓際に新聞紙を敷いて並べておけばいいそうです。他に、電子レンジを使う方法もあります。

パリパリになった皮を、微生物が食べやすいように細かく砕いて土へ。その上に、分解を促進させるための“米ぬか”をかけ、土の中に混ぜ込みます。



米ぬかを使用しての堆肥作りは、これをエサにする微生物が空気を欲しがるので、定期的に掘り返してあげるといいそうです。

また、皮を乾燥する時間や手間がかけられない人には、「スーパーカルスNC-R」などの材料に頼るというやり方もあるので、詳しくは動画で確認してください。
春〜夏の野菜作りが楽しみに!
生ゴミを使って1月〜2月に作った土は、約1カ月〜1カ月半は置いておいた方がいいので、3月〜5月の夏野菜の植え付けにちょうど良さそうです。食べ終わったみかんの皮で手間暇かけて作った土で育てた夏野菜はきっとおいしいでしょうね!

動画には「みかん農家です 皮の活用ありがとうございます やってみます。売るほどあるので」「凄く勉強になりました 土に対する愛情みたいなのが変わってくるかなぁ〜なんて思っちゃいました」「野菜高騰しているので畑作りの情報は大変助かります」「みかんの皮捨ててました、良いことを教えていただきましたありがとうございます。ためしたいです」などのコメントが多数寄せられています。
YouTubeチャンネル「『カーメン君』ガーデンチャンネル」では、植物好きのための園芸エンターテインメントな動画を公開中。さまざまな園芸トラブルの対処法や、情報を知ることもできます。
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