ねとらぼ
2025/02/05 06:30(公開)

巨大な原石を入手→プロが磨くと…… 現れた神秘的な“逸品”に「完全に完璧!」「驚きました」【海外】

研磨していくと……。

 少し前にインターネット上で話題になった投稿や動画を振り返って紹介する企画「昔のインターネット発掘!」。今回は2024年3月にYouTubeに投稿された「巨大な原石をカット」という動画を紹介します。記事執筆時点で38万再生を突破。

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投稿者はパキスタンの宝石工房

 動画を投稿したのは、世界中から原石を入手して、丹念に磨き上げたジュエリーを提供しているYouTubeチャンネル「Rafique Diamond(@Rafique_Diamond)」のラフィクさん。ラフィクさんは今回、アフガニスタンで出土した巨大なサファイアの原石を購入。この“巨大な原石”が、実際にはどれほどの価値を持っているのかは、職人が中身を割って見てみるまで分からないそうです。 外から見ただけでは内部に亀裂があるか、不純物はないかなど分からないため、原石の購入は一種の賭け。今回購入した原石はどうだったのでしょうか。

石から宝石を磨きだす(サファイア)
【ビフォー】紫色の巨大原石
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“巨大原石”を購入

 研磨していく原石は、日本では9月の誕生石として知られ、ダイヤモンドの次に硬いモース硬度9を誇る「ブルーサファイア」。ちなみに赤い色のサファイアは、特に「ルビー」と呼ばれていますが、基本的には同じ鉱物です。

 まずはゴルフボール大の原石をライトで照らし、さまざまな角度や照明条件で原石を調べていきますが、この原石は色が素晴らしい反面、内部に亀裂がありました。

石から宝石を磨きだす(サファイア)
【作業手順1】不要な部分をグラインダーで切除

 そこで原石の表面に油性マジックでカットする位置をマーキング。宝石用の回転丸のこぎりで切断していきますが「サファイア」は硬度が高いため、このときになるべく原石の必要な部分を削りすぎないように注意しながら、慎重に作業を進めていきます。

 さらに切り出した石をライトで照らし、どのような角度でカッテイングを行い、この石からいくつの宝石を取り出せるのかを慎重に検討。こうして石自体に入っていたヒビや、不純物が入って使えない部分を的確に見極めながら、グラインダーで次々と形を整えていきます。

石から宝石を磨きだす(サファイア)
【作業手順2】宝石と研磨機の角度などを調整しながら石を研磨

 そしてその切断面を何度もライトで確認し、不純物が極力少ない透明度の高い部分を特定し、油性マジックでカットする位置をマーキング。大まかなカッティングが終了したら、ニカワのような接着剤を熱で溶かしながら宝石を金属製の棒に接着し、宝石と研磨機の角度などを細かく調整しながら石を研磨。慎重にグラインダーに石を押し当てて、多面体になるように削っていきます。

 そして、宝石下面の研磨が終わると、今度は上面部分に同様の作業を行います。そうして徐々に磨き上げ、見事な輝きを誇る「宝石」として完成させていきます。

石から宝石を磨きだす(サファイア)
【アフター】美しい宝石に仕上がりました
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反響が続々

 この動画のコメント欄には、「反射時の赤い輝きが気に入った。魅力的な色のコントラストでした」「素晴らしい仕事だ、学ぶのにどれくらいの時間がかかるんだろうか……?」「美しい色合いをした素晴らしい石です」「きれいですね、値段はいくらですか?」「上質なサファイアです。大きさは想像がつきません」といった、称賛の声が世界中から寄せられていました。

 YouTubeチャンネル「Rafique_Diamond」では、この他にもさまざまな原石を丁寧に磨き上げ、一級品の宝石へと仕上げていく動画が多数紹介されています。

画像は「Rafique Diamond(@Rafique_Diamond)」さんのYouTubeアカウントより引用

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