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放置されて真っ黒になってしまっていたケヤキの一枚板を、熟練の職人が削り美しく整えていく動画がYouTubeに投稿されました。動画は記事執筆時点で9万3000回以上再生されています。
動画が投稿されたのは、YouTubeチャンネル「木の店さんもく」。一枚板と無垢材の専門店「木の店さんもく」は、日本有数の森林県である岩手県一関市に構える店舗で、木材やオリジナルの家具を製造・販売しています。
真っ黒になってしまったケヤキの一枚板
「木で造る幸せ売ってます」をキーワードに、熟練の職人さんが仕上げた無垢材の現品一点もののみを取り扱っている同店。今回は同店の職人さんが真っ黒になってしまっている巨大なケヤキの一枚板を削り、商品へと整えていく過程を見せてくれます。

今回削るケヤキの板は、とても大きく厚みもある立派なものです。しかし全体的に真っ黒になってしまっているうえ、ところどころに穴が開いたり割れたりしていて、とてもキレイな状態とはいえません。職人さんはどのようにして、このケヤキの板を削っていくのでしょうか……?

ひたすら削っていく
早速職人さんが機械を使い、少しずつ板を削っていくと……真っ黒な板からは想像もできない、美しい木目が現れてきました。真っ黒になってしまっている部分が少しずつ美しい木目に変わっていく様子は、じっと見ていても飽きません。



木くずを払ったら、次は板の裏面を削ります。裏面は表面ほど黒くはなっていないものの、やはりキレイとはいえない状態です。こちらも少しずつ機械で削っていくと、画面越しにも木のさわやかな香りが感じられそうな、美しい木目が見えてきました。


木くずを払ったら再び表面、裏面と交互に削り、最後に表面の仕上げ削りを行います。表面のまだ黒く残っている箇所を削り、朽ちてしまっている端や大きな割れを切り落とし、形を整えたら今回の作業は終了です。


まだまだやることがたくさん
今回削ったケヤキの板は樹齢がとても高い木から切り出されたものですが、長年「乾燥という名の放置」をされた結果、真っ黒になっていたのだそうです。何の木なのか分からない状態になっていましたが、両面を削りトリミングのような形でカットしたことで、ようやくケヤキの美しい年輪や木目が出てきたのでした。

職人さんによるとある程度形にはなってきたもののまだまだやることが多く、この後は耳(木材の一番外側、樹皮に一番近い部分)や割れた箇所に残る、朽ちた部分を埋められるところは埋め、残せるところは残し、なんとか雰囲気よく仕上げなければならないとのこと。
長さを2メートルから1.7メートルくらいまで切り詰めたケヤキの板はこの後、割れの補修や耳の仕上げ、サンディングなどを行い、最終的にオイル仕上げをされました。なお、記事執筆時点で、完成した一枚板は販売中で、仕上げ作業の様子もYouTubeで公開されています。
「次第に杢目が出てくると感動ですね」「Beautiful」の声
動画のコメント欄には「次第に杢目が出てくると感動ですね、ありがとうございます」「Beautiful(美しい)」などのコメントが寄せられました。
なお、YouTubeチャンネル「木の店さんもく」ではこの他にも、さまざまな木材を加工する様子を公開中。公式サイトやInstagram(@sanmoku0359)では、木材の加工や商品に関する情報などを発信しています。
動画提供:YouTubeチャンネル「木の店さんもく」
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