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5年前や10年前……。少し前にインターネット上で話題になった投稿や動画を振り返って紹介する企画「昔のインターネット発掘!」。今回は2022年8月にYouTubeへ投稿された、路上で見つけた石を磨きあげる動画を紹介します。仕上がりの美しさも反響を呼び記事執筆時点で97万回以上再生され、1万3000件を超える高評価を集めています。
道で掘り返した石の正体は?
動画を投稿したのは、採取した原石を宝石になるまで磨きあげる様子を主に紹介するYouTubeチャンネル「Sy e Miguel」。今回は路上で見つけた黒い石を磨きます。
地面から少しだけ姿を見せていたその石の正体はトルマリン。土を落とすと表面がテカテカとしていますが、この段階では宝石っぽくはありません。しかし、ざっくりとカットして形を整えてから研磨していくと、だいぶ滑らかになってきました。
この時点での形から、最終的にラウンドブリリアントカットに仕上げるつもりであることが分かります。

この段階ではまだ表面はざらりとして、小さな穴も気になります。そこで次に、目盛付きの器具に石を固定して、所定の角度を設定して回転砥石で研磨していきます。それにより表面はより滑らかになり、穴は小さくなりましたが、まだ宝石というよりは鉛筆の芯のような質感です。
宝石らしいカットを施していく
さらに、回転砥石に当てる角度を少しずつ変えて研磨していくと、とがった頂点を共有する放射状のファセット(カット面)ができました。そこへ重ねるように、円周上に頂点を持つ面ができるように研磨すると、宝石らしい複雑なカットとなります。

回転砥石をより目の細かいものに変え、研磨剤を使ってさらなる磨きをかけていきます。まず、ファセットの1つを磨いてみると、他の面とは段違いのツルツルとした輝きとなりました。一気に宝石っぽくなってきた……!

次に上面にあたる側の研磨を進めていきます。一通りのラウンドブリリアントカットを施したら、また同じように、より細かい目の回転砥石と研磨剤を使用して磨きをかけます。
磨いたファセットは鏡のように反射する輝きを見せ、ますます宝石らしくなってきました。微細なクラック(ひび割れ)は見られますが、ここでは石の個性として考えます。
トラブルが発生するも最終的には……
ところがここでトラブルが発生。研磨のために石を棒に固定していたワックスを取り除くと、宝石のとがっていた先端部分が欠けていることに気付きます。ワックスのほうを確認するとカケラが残されています。

自然なクラックとは違って、さすがにこの欠けは許容できないので、先端部分の周囲だけ新たにカットしなおします。その部分を鏡面のように磨き上げたら、大粒のラウンドブリリアントカットのトルマリンとなりました。これは美しい……!

「職人技だ!」「すばらしいショー」
路上で掘り起こした石が宝石になるこの動画に、「トルマリンの美しい変化」「青みがかったメタリックな輝きがとてもキレイ」「カットすると全然違ってキレイだ!」「多少のクラックがあってもキレイだね。職人技だ!」「すばらしいショーだよ」「あなたは真のアーティストであり、これは美しい作品だ」という称賛の声が数多く寄せられています。
“原石から宝石へ”――研磨動画をもっと見る
※画像は「Sy e Miguel」のYouTubeチャンネルより引用
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