築93年の「実家じまい」、プロが1日で片付けたら……　11人分の荷物を処分するビフォーアフターに感服「無駄のない仕事」

　かつては11人が暮らし、たくさんの物が残る築93年の歴史ある家をプロが1日で片付けたら……。最後に1人で暮らしていた高齢の父が亡くなったことをきっかけにした「実家じまい」の過程がYouTubeチャンネル「イーブイ片付けチャンネル」に投稿されました。

“実家じまい”のための遺品整理・片付け

　動画が投稿されたのは、関西を中心に不用品回収・粗大ゴミ処分・遺品整理業務を専門に行っている「イーブイ」のYouTubeチャンネル。ゴミ屋敷の清掃や遺品整理など、現場でのリアルな作業風景を発信しています。

　今回作業する築93年の家では、高齢の男性が長年1人暮らしをしていましたが、急な入院を機に亡くなり、空き家に。遠方に住む娘さんが、同社に遺品整理と片付けを依頼しました。以前は11人がここで生活していたそうで、家の中には大量の物が残っています。

1階の様子

こまごまとした物が多い2階

　まずは玄関を入ってすぐのスペース、リビングダイニング、奥のキッチンから作業を始めます。クリアケースやラック、収納棚が壁面に多く並んでおり、中身は1つ1つ出して分別しながら片付けていきます。

分別しながら片付けていきます

片付けながら分別してまとめるコツ

　残してほしい物（貴重品や写真）は事前に依頼者（家族）にヒアリングしておき、それらに加えて施設に寄付できる新品の生活用品（トイレットペーパーなど）は残し、それ以外は基本的に処分しています。なお、指定がないものでも思い出深そうな物などはスタッフの判断で残しておき、あとで念のため確認してもらってから不要なら処分するというパターンもあるそうです。

　先に収納ボックスや段ボールの中身を片付けて、ゴミの分別や残す物をまとめる際に再利用するといった“片付けのコツ”も作業の中で紹介されています。

玄関から入ってすぐの部屋

1階から順番に終わらせていき……

　2階には特にたくさんの物が散乱しており、荷物が詰まった段ボールも積み上がっている状態でした。ゴミ屋敷をはじめとした物が多い家の片付けを多数担当してきたスタッフたちですが、その中でも今回の家は物が「ダントツで多いかも。今までの現場で」と話します。また工具などの鉄製品もかなり多く、仕分けに時間がかかったようです。

大量の物がある2階に取り掛かります

こんなにすっきりしました！

　今回作業にあたったスタッフは7人。それでも1日では終わらないと予想して2日間で完了させるつもりでしたが、なんとかスムーズに進んで無事に1日ですべての部屋がすっきり片付きました！　トータル作業時間は、休憩を挟んで約6時間です。

　どんどん物がなくなって床が見えてくるタイムラプス映像は見ているだけで気持ちよく、各部屋のビフォーアフターに心がすっきりします。ちなみに写真や大事な書類のほかに、オリンピックや万博などの記念硬貨がたくさん出てきたとのことでした。こちらはご家族に確認してもらう物としてまとめています。

1階のリビングもこの通り

「お疲れ様でした」「無駄のない仕事に感服」の声

　家族が長年住んだ家の「実家じまい」動画には、「1人でだったら何年になるやら」「ホントにホントにお疲れ様でした」「おじいちゃん、安心されましたね。ご苦労さまでした」などの声が寄せられ、「頼りになります」「この荷物の量を一日で終わらせてしまうイーブイさんの無駄のない仕事に感服です」と見事な仕事ぶりに賛辞も届いています。

　YouTubeチャンネル「イーブイ片付けチャンネル」では実家整理のポイントを解説する動画なども公開中。また同チャンネル初の著書『1万軒以上片づけたプロが伝えたい 捨てるコツ』はダイヤモンド社から販売中です。

「イーブイ片付けチャンネル」の他の動画

動画提供：YouTubeチャンネル「イーブイ片付けチャンネル」（@katazuke）