ねとらぼ
2025/02/28 21:00(公開)

砂浜に転がり黒ずんでいたハリセンボン→水槽に入れて50日後…… “驚きの変化”に「はじめて知った」「長生きしてほしい」

元気になってくれるといいな。

 砂浜に転がり、乾燥して黒ずんでいたハリセンボンを持ち帰って飼育してみた様子がYouTubeで話題です。動画は、記事執筆時点で10万回以上再生されています。

砂浜に転がっていたトゲだらけのフグを持ち帰って飼育してみた【マリンアクアリウム】

 動画を投稿したのは、アクアリウムや昆虫など生き物に関する情報を発信しているYouTubeチャンネル「GoodSonJP」。以前は、エサの時間に興奮しすぎてしまったカニが「かわいい」と話題になりました(関連記事)。

 今回は秋が終わり、冬が近づいてくると港や浜辺に流れ着いて息絶えている姿をよく見かける、トゲだらけの“ある魚”を飼育する様子を見せてくれるようです。

advertisement

砂浜でハリセンボンを発見

 トゲだらけの“ある魚”の名前は、夏ごろに暖かい海から黒潮に乗って日本にやってくる「ハリセンボン」。もともと熱帯〜温帯域に生息するため冬の低水温には耐えられず、元いた海に戻る体力もなく、そのまま息絶えてしまうのだとか。

ハリセンボン
トゲだらけの魚・ハリセンボン

 なんでも、2024年の秋口に磯へと行ったところ、砂浜に乾燥して黒ずんだハリセンボンが転がっていたそうです。まだ生きていたため海水につけたところ、弱々しいけれど泳ぎ出したため持ち帰り、ペットとして飼育することにしました。

9月15日
乾燥して黒ずんだ状態で砂浜に転がっていたそうです
advertisement

ハリセンボンの飼育をスタート

 帰宅後。ハリセンボンを「しげちー」と名付け、水合わせをしてから水槽に入れましたが……あまり元気がないようで、底の方でじっとしています。もともと弱っていたため心配ではありますが、取りあえず見守ることにしました。

飼育初日
飼育初日、元気がありません

 飼育6日目。しげちーくんは水槽の底でじっとしていて、エサを与えても全く食べません。翌日には、水流が流れ込むよう水槽のレイアウトを変更。一時的に泳ぐ姿を見せてくれましたが、前日与えたイワシの切り身には全く口をつけていませんでした。

advertisement

飼育開始から3週間

 飼育21日目。しげちーくんがエサを食べる様子が見られないまま、約3週間が経過してしまいました。そこで、しげちーくんの仲間を探すことにします。というのも、魚は1匹だとおびえてじっとしていることがあるため、仲間がいれば気持ちが大きくなり、エサを食べてくれるかもしれないと考えたのだとか。

 この3週間、イワシの切り身や青イソメ、アサリなどさまざまなものを与えたけれど何も食べず、痩せてきてしまったしげちーくん。仲間ができれば、エサを食べてくれるようになるでしょうか……?

膨らむハリセンボン
しげちーくんのために仲間を探すことに

 海でアカエイやウミスズメ、ハコフグなどさまざまな生き物を発見。やがて今回の目的であるハリセンボンを捕獲しました。空気を吸い込み、真ん丸に膨らんでいます。

 ハリセンボンのようなフグには「膨張嚢(ぼうちょうのう)」という器官があり、危険を察するとそこに水や空気を送り込み、膨らむ性質があるのだそうです。

2匹を持ち帰ることに
2匹のハリセンボンを持ち帰ります

 その後、ハリセンボンをもう1匹捕獲し、計2匹を連れ帰ることにします。捕まえてきたハリセンボンを「バグピー」と「ハリボー」と名付けて水槽に入れると、しげちーくんは興味津々な様子を見せてくれました。

ハリセンボンに赤い矢印
仲間に興味津々(?)なしげちーくん

飼育27日目、ついに……

 飼育27日目。しげちーくんにアサリを近づけてみると、少し興味を示している様子。やがて、豪快に散らかしつつも少しだけ食べてくれました。

アサリを食べるハリセンボン
アサリを食べてくれました

 飼育37日目。ピンセットでつかんだイワシの切り身を近づけると、なぜか尾びれを使って水をかけてきたしげちーくん。「アサリは食べたいけどイワシは嫌なのかな?」と思いつつ、再度イワシの切り身を近づけると、なぜか普通に食い付いてきました。

サンマの切り身を食べるハリセンボン
イワシの切り身も食べてくれるように

 飼育46日目。バグピーくんもアサリを食べるようになりましたが、しげちーくんの食欲が旺盛すぎて、他の2匹がなかなかエサにありつけません。「いっぱい食べたでしょ!」としげちーくんの体をエサ用のピンセットで軽く抑えてみると……意図が通じたのか、大人しくいい子にしてくれたしげちーくんなのでした。

ハリセンボンをピンセットで抑える
食欲旺盛になったしげちーくん

 飼育50日目。たまにかゆそうにしていた3匹の体をよく見てみると、体に白いブツブツができていました。どうやら3匹とも海水魚の導入初期になりやすい病気「白点病」になってしまったようです。白点病は放置すると命にかかわるため、これから治療を行うとのこと。3匹が無事に元気になるよう、見守っていきたいですね……!

よくみると皆
3匹とも白点病になってしまいました……

「プクプクして可愛い」「元気に長生きしてほしい」の声

 飼育するハリセンボンの様子に、コメント欄では「プクプクして可愛い」「ご飯食べるようになってよかった」「ハリセンボンこんなに感情が伝わってくる子達だったのはじめて知りました」「白点早く治るといいですね」「元気に長生きしてほしい」といった声が上がっています。

 YouTubeチャンネル「GoodSonJP」では、さまざまな生き物を採取、飼育する様子が公開中。また、X(@goodsonjp4649)でも情報を発信しています。

「GoodSonJP」動画まとめ

ヤフオクで買った毛深いカニの習性が面白過ぎる【マリンアクアリウム】
器用なカニにホタテを与えてみた / カニの脱皮は命がけ【マリンアクアリウム】
世界一美しいザリガニの飼育を始めました/海水水槽立ち上げ【マリンアクアリウム】

動画提供:YouTubeチャンネル「GoodSonJP

※本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

関連タグ

Copyright © ITmedia Inc. All Rights Reserved.