ねとらぼ
2025/03/06 19:00(公開)

液体に手を入れると……? あたたか〜い氷「ホットアイス現象」の実験動画が不思議すぎて700万再生

やってみたい!

 液体に手を入れると見る見るうちに凍り付く「ホットアイス現象」が見られる化学実験の動画がYouTubeで人気です。視聴者の好奇心をくすぐるこの動画は記事執筆時点で789万回以上再生され、80万以上の高評価が寄せられています。

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熱い氷ができる「ホットアイス現象」

 この動画が投稿されたのはYouTubeチャンネル「NileRed」(@NileRed)。化学の自然な美しさを興味深い実験で広めています。

 今回は、水をゆっくりと冷却していくと0度を下回っても凍らない現象「過冷却」を使って面白い化学実験をしていきます。過冷却は「刺激を与えると凍る」「熱を発する」という不思議な特性を持っており、“ホットアイス現象”とも呼ばれています。

 非常に不安定な状態でもあるためなかなか遭遇できませんが、「酢酸ナトリウム」を使うことで簡単に作り出すことができるそうです。粉末状の酢酸ナトリウムに水を入れて温め、常温に戻すと「過冷却溶液」ができます。ビーカーに入れたこの溶液の中に手を入れてみると、いったいどうなるのか試してみます。

ホットアイス現象
ビーカーに過冷却溶液を入れます
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溶液に入れた手はあっという間に……

 溶液の中に入れた手は指先からあっという間に白くなり、霜に覆われ凍り付きます。そして見る見るうちに手は全体が白く凍り付いていきました。「ホットアイス」ということでどれだけ熱くなるのか気になりますが、火傷をしたり痛みが出るような温度ではないようです。

ホットアイス現象
手を入れるとあっという間に

 さらにはビーカー全体が白く凍っていき、とうとう手も見えなくなってしまいます。ビーカー内の溶液は全て凍り、手を外に出そうとするとビーカーがそのまま持ちあがってしまいました。手に力を込めると簡単に溶液が割れ、手を外に出すことができます。

ホットアイス現象
カッチカチになりました

 この実験では、溶液は手を入れた刺激で凍り始めたわけですが、動画では他にもシャーレに酢酸ナトリウムの粉末を置き、さらにその上から溶液を掛けるとつららのように盛りあがっていく様子や、人差し指の爪に粉末を塗って溶液に手を入れると指先から雪玉が膨らんでいくように凍る様子など、面白い現象をいくつも紹介しています。

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「本当にクールだし面白い!」と視聴者もわくわく

 この動画には、「本当にクールだし面白い!」「これを使って再利用できるハンドウォーマーが作られているんだよ」「これは放り投げると氷の剣が現れるっていうアイデアにつながらないだろうか」など、興味津々で視聴した人々からのコメントが寄せられています。どのくらい温かい氷なのか、ついやってみたくなりますね。

 YouTubeチャンネル「NileRed」(@NileRed)では他にも「いちごからヌルヌルのDNAを引き出す」「水にぬれない黄色い粉」「火の玉を投げる」など思わず引き込まれてしまう化学実験動画をたくさん投稿しています。

NileRedさんの実験動画

画像引用:NileRed(@NileRed)さん

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