卒業展示の作品を鑑賞中に二度見してしまった“絵画”の写真が、X(Twitter)に投稿されました。このポストの表示数は記事執筆時点で350万件を突破しており、4万3000件以上のいいねを集めています。

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テンの代わりにネギ

 投稿者である桂つかさ(@KATURA_T)さんが目撃したのは、初音ミクの絵。かつてレオナルド・ダ・ヴィンチが描いた「白貂を抱く貴婦人」のオマージュで、抱えているのは白いテンではなく長ネギです。

「白貂を抱く貴婦人」のオマージュとして初音ミクを描いた絵画
卒業展示で二度見した初音ミク

 作品名はもちろん「白葱を抱く貴婦人」。服装や青緑色のツインテールなど初音ミクの特徴を捉えつつ、絵画風に仕上げています。

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作者も反応

 制作者は「ほのまんぼ」(@manbo324)さん。ネギをモチーフとした別の作品を彩るために初音ミクの絵も展示したそうで、桂さんの投稿に対し「作者です 二度見していただきありがとうございます」とコメントしました。

 ほのまんぼさんが「白葱を抱く貴婦人」を描いたのは2024年。X(Twitter)では、作品が出来上がっていくまでの様子を映したタイムラプス動画も公開されています。

 初音ミクの絵には、「どちらかと言うと『機婦人』」「どんな描き方してもアレだと分かる記号がすごい」「割と違和感がないのが秀逸」「コレはアカン(笑) 美術館で見つけたら笑い崩れる」などの感想が寄せられました。

 この他にも、ほのまんぼさんはX(Twitter/@manbo324)アカウントで、さまざまな初音ミクの絵を公開中。ねとらぼ編集部は、ほのまんぼさんにお話を伺いました。

――レオナルド・ダ・ヴィンチの『白貂を抱く貴婦人』をオマージュした作品を制作しようと思ったきっかけや理由を教えてください。

ほのまんぼさん:以前「最後の晩餐」をオマージュした作品を制作したことがありました。その作品がとても気に入っていたため2作品目をいつか制作したいと思っていたところ、キャンバスプリントを使用する機会をいただいたためこれを機に制作に取り掛かりました。

――作品についてこだわった点や気に入っている点はありますか?

ほのまんぼさん:デジタルでどこまで本物に寄せられるかにこだわりました。クオリティーが高く本物によればよるほど、この作品のシュールさは増すと思うので時間をかけて何度も修正を重ねました。気に入っている点は髪です。初音ミクの象徴でもあるツインテール。ダ・ヴィンチが描いた時代にはきっと存在しなかった髪形なのでその違和感(?)がとても気に入っています。

――今回の反響について、感想などあれば教えてください。

ほのまんぼさん:今回の反響の1年前に制作した絵で、その際にツイート(ポスト)もしていたのでここでまたこのようなさらに大きな反響をいただけるとは思ってもいませんでした。初音ミクが好きな人だけでなく、それ以外に興味を持った方の目にとまることができ、感想をいただけたことがとても新鮮でした。

画像提供:ほのまんぼ(@manbo324)さん