本物のブタの肺にシリコーン樹脂を流した結果が、X(Twitter)で話題になっています。興味深い作りに、「理解が出来ない」「はぁ美しい…」との声が上がっています。

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教材として作成した標本

 標本の制作者は、理科教師とらふずく(@raptorial_owlet)さん。骨格標本や野外調査で発見した生き物について発信しています。

本物のブタの肺にシリコーン樹脂を流して作った標本
シリコーン樹脂で作ったブタの肺の標本
気管支の細かさをしっかり再現しているブタの肺の標本
末端の細かさがよく分かる
気管支の細かさをしっかり再現しているブタの肺の標本
木の根っこにも見える

 ブタの肺の標本は、教材として使うべく6年前の2019年に作った物。1本の気管が非常に細かく枝分かれして「気管支」となっているのが良くわかります。なぜかカリフラワーを思い出すビジュアル。

授業で使う教材として作ったブタの肺の標本
肺の構造を教えるために作った
ブタの肺にシリコーン樹脂を流した際の様子
ブタの肺に樹脂を流した際の様子
ブタの肺にシリコーン樹脂を流した際の様子
きれいに末端まで作るコツは樹脂を強く詰めないこと
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現在の標本は……

 Twitter(現X)で公開してから6年。授業で「肺のつくり」を教える際に用いてきましたが、寿命を迎えたらしく気管支の末端部分が壊れてしまいました。

製作から6年が経過し末端が壊れてしまったブタの肺の標本
作ったのは6年前

 標本の形状や製作方法も踏まえると、“想定外の化学反応が進行していても特に疑問はない”とのこと。保管状況にもよるとしつつ、自分が用いた方法で作った場合の寿命は「5年程度」と結論付けています。

末端が壊れてシリコーン樹脂が指に付着した様子
指先が樹脂でベトベトに

 かつて作った標本のその後を伝えるポストは、記事執筆時点で200万表示を突破。1万2000件以上の“いいね”を集めており、「アフターの報告すごく参考になるしすばらしい」「美しい」「シリコン標本自体すごい」「サンゴみたい」などの感想が寄せられました。

 この他にも、とらふずくさんのX(Twitter/@raptorial_owlet)アカウントでは、アカマンジュウガニの標本やクロガモの剥製などが公開されています。

画像提供:理科教師とらふずく(@raptorial_owlet)さん