ねとらぼ
2025/03/15 19:20(公開)

ハマグリに絵を描いて、いにしえのアイテムを作ってみたら…… “ゴージャス”な仕上がりに「めちゃめちゃきれい!」「すごーい!」

使った画材は顔彩(がんさい)と本格的。

 ハマグリに絵を描いて、いにしえのオモチャを作る――そんなチャレンジの様子をまとめた3つの動画がTikTokで公開され、記事執筆時点で再生数は20万回を超えています。

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「貝合わせ」に使う貝を作る!?

 TikTokユーザーの西川紀絵(@nishikawa_kie)さん(以下、西川さん)は、数日前に購入した日本画の画材「顔彩」(主に日本画に用いる固形絵具)を使ってみるために、ハマグリを購入しました。

 ハマグリと言えば、「ひな祭り」に「うしお汁」というお吸い物にして食べる2枚貝ですが、西川さんは貝を使って遊ぶ伝統的な遊び「貝合わせ」の「貝」を作ることにしたのです。

 「貝合わせ」に使う「貝」の内側には、縁起が良いとされているモチーフが華やかに描かれます。洋画家の西川さんはどんな絵に仕上げるのでしょうか。3つの動画で完成までの様子を公開しています。

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絵を描くまでにはいろんな準備が必要

 絵を描く前に、まずはネット通販で購入したハマグリを煮沸したり、薬剤に漬けたり、削ったりなど下準備を施します。

 加工を終えたハマグリには透明感や光沢があり、西川さんは「こんなにきれいなんですね。平安時代の貴族が愛でていたのがわかります」と、いにしえの人々に共感を寄せました。

貝合わせ購入から

3日かけて下準備のためのさまざまな加工を施します

 次に、ハマグリでスケッチブックにかたどりをし、その中にどんなモチーフを描くのかアイデアを練りながらラフにスケッチをしました。

貝合わせ購入から

上部には目印のために貝の模様を描き込んでいます

 いよいよハマグリに絵を描く作業に入ります。まずは3日かけて下準備をしたハマグリ「地塗り」(下塗り)をします。今回、地塗りに使った画材は「ジェッソ」というアクリル樹脂。イエローオーカー(黄土色)を2回重ねて塗って乾かしてから、ゴールドを2回塗ります。

 はみ出したジェッソは除光液で拭き取ることができるのですが、西川さん宅にはないそうで、貝のふちから出ないように慎重に塗っていました。

貝合わせ購入から

透明感のある貝殻がイエローオーカーのジェッソを塗ると和の雰囲気に(絵の具での代用も可能)

貝合わせ購入から

この後、地塗りをした上から絵付けをしていきます

 「地塗り」を終えた貝の内側に下絵を描き、最後の工程「絵付け」をします。顔彩という不慣れな画材で、普段絵を描いているキャンパスとは異なるサイズ感のハマグリに色を塗るのには苦戦したとのこと。

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縁起物と贈る人を思うモチーフを

 今回絵付けをしたのは2組のハマグリ。ひと組には良縁を願うハマグリにちなみ、円満な夫婦を意味するオシドリのつがいと幸運の象徴のカキツバタという縁起物のモチーフを、もうひと組にはめいの初節句のプレゼントに名前と誕生月にちなんだモチーフを描きました。

貝合わせ購入から

薄く全体を塗ってから、細かい部分に色をつけます

貝合わせ購入から

美しい! 

 西川さんは動画とともに「他の貝殻も完成したら順次投稿していこうとおもいます」と投稿していて、今後もさまざまなモチーフを描いた「貝合わせ」が公開されることが期待できそうです。

大きなハマグリに驚く人も

 最初の制作動画を見た人からは、「ハマグリでか!!! そんなサイズ初めて見ました」「ハマグリって意外と大きいんだ〜!!」などの声が。これに西川さんは「大きいですよね 特大サイズで買いました!」と答えていました。

 また、完成したものを見た人からは、「すごーい!! めちゃめちゃ綺麗!! 素敵!」「めちゃくちゃすてき……!! やっぱり金色とカキツバタの組み合わせ最高 ハマグリカーブになってるから描くの大変そう……」など仕上がりや美しさをたたえる声が多数寄せられていました。

 洋画家の西川さんは、“癒やし”をテーマに制作した作品をTikTokX(Twitter/@nishikawa_kie)で公開しています。

動画提供:西川紀絵(@nishikawa_kie)さん

(谷町邦子 FacebookX(旧Twitter)

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