圧倒的な画力から衝撃の展開へ。
――ご友人と「絵しりとり」をしよう! となったきっかけは何だったのでしょうか? また、2つ目からすでに点画になっていますがどちらからスタートしたしりとりだったのでしょうか
大西拓磨さん:「友人」はいません。この絵しりとりは自作自演です(自作自演であることは公開済み)。
思いついたきっかけは、羽田空港で浮浪者をしていた当時、訪ねてきた家出少女と絵しりとりで遊んでいて、これはあくまでコミュニケーションツールであってゲームとしては破綻しているという話になったことです。そこから2手目でよく描かれる「ごま」の点々に着想し、そのヴァリアントだけで押し通したら画になるのではと考えた……ように記憶しています。

話題になっていた絵しりとり
――ご自身で考えたのですね! これだけの種類の「点」で表現できるものが頭に浮かぶのがすごい! と思いました。この“点しりとり”はスムーズに思い浮かんだのでしょうか。
大西拓磨さん:いえ、数日はメモアプリでネタ出しと構成を行いました。視点や知識レヴェルの幅出し、ストーリーやめくりの意識など、自分でできるところまでは仕上げたかったんです。アイデアを提示する人にはそういう責任がありますからね。銀座線が渋谷に着く直前、いくつかのセグメントが1本につながって興奮したのを覚えています。

点々
――このしりとりを考えているときや完成したときの大西さんの心境を教えてください。
大西拓磨さん:面倒くさかったです。清書をしたのは今はなき宮益坂のマンボーという漫画喫茶でしたが、1ページ目はうまく描けずに一度描き直しました。画像編集においては、可読性を確保しつつ撮って出しのような粗さを演出するために、ラベルを1つ1つ傾けたりしなければいけませんでした。午前4時という面白くなければ流れる時間だったので、X(Twitter)投稿するときは気楽でした。

さらに点々
――バズったときの心境を教えてください。特に印象に残っているコメントは何かありますか?
大西拓磨さん:ネタツイとしてはあまり見ない数字まで伸びて満足した反面、自作自演を疑うコメントが少なくて後ろめたかったのを覚えています。当時一緒に映画を見に行った友人に「Twitterでバズった」と報告したら喜んでいたのが一番うれしかったですね。
画像提供・協力:大西拓磨(@IlllIlllIlIlIll)さん