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映画「ターミネーター2」に登場した強敵・T-1000が、液体窒素を浴び凍る有名なシーンを科学的に検証する動画が、YouTubeで注目を集めています。
「ターミネーター2」のシーンを再現してみよう!
動画を投稿したのは、海外YouTubeチャンネル「The Action Lab」(@TheActionLab)。好奇心をくすぐる科学実験で人気を集めています。
今回は「ターミネーター2」に登場した新型ターミネーター・T-1000の名シーンの1つに注目しました。それは液体金属で構成されているT-1000が液体窒素によって凍結し、銃撃で粉々になってしまうというシーンです。
本当に液体金属で構成された身体は、映画のように凍るのか……実際に液体窒素を使って検証します。

T-1000の液体金属のボディを再現するのは、室温で液体化と固体化が見られるガリウム。人肌程度の温度では液体ですが、少し冷やすと固体になります。
ガリウム製の“T-1000”を液体から固体に
ガリウム製の“T-1000”を制作して実験開始。まずは液体化させて、重さを計測すると55.3グラムでした。

次に230ミリリットルの液体窒素を入れたカップを用意して、液体化したT-1000を袋ごと沈めてみます。カチコチに固まったT-1000を取り出し、液体窒素の量を測ってみると160ミリリットル。つまり55.3グラムのガリウムが凍るために、70ミリリットルの液体窒素が沸騰して気化しました。

映画みたいに全身凍らせることはできるのか
しかし、T-1000は「液体窒素の中を泳いでいたわけではない」として、ただ液体窒素の水たまりの中を歩いていただけだと指摘。そして“実物大のT-1000”としてマネキンを用意して容器の上に立たせ、液体窒素を注ぎました。
サーモグラフィーを使って観察すると、液体窒素を注がれた足元は冷えているものの、全身まで冷えているわけではありませんでした。映画ではT-1000の脚が折れる場面がありましたが、全身が凍って粉々になることは難しいと結論付けました。
「T-1000は間違いなくここから逃げ出せたはず」と言い、“ロボットの反乱が起きても液体窒素を使って倒そうとしてはいけない”と冗談交じりの教訓で締めくくられました。

「あの映画はかっこいい」愛あふれるコメントで議論が活発に
名シーンの真実を解き明かした動画に、コメント欄には「あのシーンをもう1度見直すべきだ。T-1000はだた液体窒素の水たまりを歩いてたわけじゃなくて、そのシャワーを浴びていたんだ」「T-1000は液体から固体へ凍ったのではない。すでにほぼ個体だったのが、凍って動けなくなったのだ」「科学的に正確かどうかは別として、あの映画はかっこいいよね」など、「ターミネーター2」と科学に対する愛を強く感じられるコメントが並び、さらに面白い科学実験につながりそうな議論が展開されています。
YouTubeチャンネル「The Action Lab」(@TheActionLab)ではほかにも、「世界で1番真っ黒な服」「スマホで3Dホログラムを撮影」「ニュートンのゆりかごは思ったように動かない」など、興味深い科学実験をたくさん見られます。
画像はYouTubeチャンネル「The Action Lab」(@TheActionLab)より引用
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