麺料理の名前となるように動かすと開く不思議な箱の動画が、X(Twitter)に投稿されました。内部構造の解説も交えたポストは記事執筆時点で、135万件以上表示され、2万件以上の“いいね”を集めています。

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決まった順に面を向ける

 この不思議な多面体を作成したのは、パフォーマーであり数学講師でもある池田洋介(@ikeikey)さん。青い箱の各面には「た」「め」「ん」と一文字ずつ平仮名が記されています。

平仮名が記されている不思議な青い箱
「た」「め」「ん」と記された多面体

 また、平仮名の他に「RESET」と記された面もあり、2つの小さな引き出しが設けられています。「ん」の面にある白いボタンを押せば、これらの引き出しを開けられそうです。

 しかし、ボタンを押しても何も起きません。引き出しを開けるには、この箱を決まった順番で動かす必要があります。

決まった順番で動かす必要がある箱
麺料理の名前となるように動かす

 白地に青文字で書かれている「た」から始まり、「ん」「め」「ん」の順で各面が真上を向くように箱を操作。その後にボタンを押すと2つの内、右側の引き出しが開きました。

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引き出しの中には……

 中に入っていたのは「湯麺(たんめん)」と記された札。この箱は「麺料理」の名前となるように各面を動かすと開く仕組みになっているのです。

右側の引き出しから出てきた湯麺
右は湯麺

 ここで「RESET」の面を真上に向けると、文字通り箱はリセットされた状態になります。続けて「た」「ん」「た」「ん」「め」「ん」となるように操作。今度は左側の引き出しが開き、「担々麺(たんたんめん)」と記された札が出てきました。

左側の引き出しから出てきた担々麺
左は担々麺
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構造も解説

 動画後半では、この不思議な箱の構造について解説。外側はシンプルな立方体ですが、内側は白い樹脂製のパーツが多数使われている複雑な作りをしています。

透明な部品で作った解説用の箱
内部はとても複雑

 ボタン部分を見ると内部で左右に分かれており、引き出し部分を外側へ押すツメとの間には空間が存在。箱内部にある銀色の小さなボールがこの隙間に入り込むことで、初めて引き出しが開くようになっています。

銀ボールが入ればボタンとツメが連動する仕組み
ボールが入れば開く

 内部にある数々の部品は箱を特定の向きにすると、ボールが必ず特定の場所へ落ちるように配置された物。特定の順番で、特定の向きへ動かすことでボールは立体迷路の中を進んでいきます。

箱内部に転がっている銀ボール
ボールは箱内部に転がっている
特定の面を上にすると特定の場所へ移動する銀ボール
順番通りに動かせば……

 動かす順番が「た」「ん」「め」「ん」であれば、ボールは右の隙間に到達し、湯麺の引き出しが開けられる状態に。「た」および「ん」の面を1セット多く真上に向ければ担々麺の引き出しが開くようになります。

ボタンとツメの隙間に到達した銀ボール
ボタンとツメの隙間に到達
湯麺と動かせば右側の引き出しが開く
引き出しが開いた!
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「た」「ん」がさらに多い場合

 一度隙間に入り込んだボールは、「RESET」の面を真上に向けると解放される仕組み。なお、池田さんによると動かす順番が規定のルートから外れた場合もリセット状態になるよう設計しているそうです。

 そのため、「たんたんたんめん」と動かした場合は湯麺の方が開き、「たんたんたんたんめん」と動かした場合は担々麺の方が開くとのこと。実演動画を交えて解説しています。

 多面体ならぬ「多麺体」の動画には、「電気的なものかと思ってたら全然違ってた すげえ」「湯麺体じゃん! とおもったらちゃんと多麺体だった(笑)」「これすごくいいw」「こういう遊び心のかたまり大好き」などの感想が寄せられています。

 この他にも池田さんは自身のX(Twitter/@ikeikey)アカウントで、「多麺体」内部のパーツの構造を解説する動画や、Androidスマートフォンに搭載されているロック解除方法を物理的に再現したからくりなどを公開しています。

動画提供:池田洋介(@ikeikey)さん