ChatGPTに頼んで、自分の写真を少しずつ抽象的にしてもらう試みに45万回を超える表示数が寄せられています。これは侮れないぞ……!

抽象化
ChatGPTに、この写真を少しずつ抽象化してもらいます
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AIの力で写真をシンプルな線画に

 実験を行ったのは、メディアアート作家の油井俊哉(@yui1048kitenoz)さん。腕組みした自分の近影をChatGPTに渡し、段階的に抽象化するよう指示しました。

 1段階目は画像を簡素化した程度で、肖像は漫画調の線画に。次の段階ではさらに線が減って簡単になりますが、まだ油井さんの面影は残っています。

抽象化
最初はデフォルメした簡素な似顔絵といった印象。教科書の挿絵っぽい
抽象化
表情や衣服といった要素は取り払われたが、まだ原形を留めている
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最終的には“概念”へ

 それが3段階目では、辛うじてメガネや腕組みをしていた情報のみに。最後にはとうとう、楕円(だえん)形と変形した8の字だけが残りました。ここまでいくともはや「油井俊哉(概念)」。シンボルやロゴマークに使えそうです。

抽象化
やがて「腕組み・メガネ・バストアップ」の情報だけが残り……
抽象化
最終的には企業のロゴマークめいた記号に。辛うじて人っぽくはある

 油井さんが「よくできてる」と評した仕上がりは、「センスよくてびっくり!」「ジョン・レノンとオノ・ヨーコのイラストみたいで好き」「光文社古典新訳文庫みたい」と話題に。AIの使い方そのものも、「ナイスアイデア」「ロゴの試作によい」と称賛を集めています。

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油井さんの作品展示

画像提供:油井俊哉(@yui1048kitenoz)さん