5年前や10年前……。少し前にインターネット上で話題になった投稿や動画を振り返って紹介する企画「昔のインターネット発掘!」。今回紹介するのは2020年10月にInstagramに投稿された、ある病院の壁に描かれた錯視アートです。

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壁を遠くから見ると亀裂だけど……?

 注目を集めたのは、スペインの画家・Pejac(@pejac_art)さんによる作品。故郷のサンタンデールにある「マルケス・デ・バルデシーリャ大学病院」の協力によって制作されたアートで、一見するとセメントの壁に入った亀裂のようですが……?

病院 壁画 亀裂 アート Pejac アーティスト 作品

遠くから見ると壁にできた深い裂け目のように見えます

 近くに寄ると、裂け目に見えた黒い影は、大勢の人間が集まったものであると分かります。一人ひとりの動きや関係性まで細かく分かる、緻密な描写がなんとも見事!

病院 壁画 亀裂 アート Pejac アーティスト 作品

近づいてみると……

 こちらの作品は、コロナ禍に突入した当時、医療従事者への感謝のしるしとして制作されもので、タイトルは「SOCIAL DISTANCING(ソーシャルディスタンス)」。パンデミックが残した傷や犠牲者、医療従事者への敬意などを表現したといいます。

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驚きと感動の声多数

 作品を紹介した動画は23万回以上再生、4万5000件を超える“いいね”を集め、「すごい!」「信じられない」「素晴らしいアート!」「まさに芸術作品」など多くの賛辞が寄せられました。

 PejacさんのYouTubeでは当作品を含むシリーズの制作風景も公開中。Instagramでは、こまやかな描写が心地よい他作品も見られます。

'Strength' by Pejac(※「Strength(強さ)」シリーズのメイキング動画)
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Pejacさんの他の作品

画像はPejacさんのInstagramアカウント(@pejac_art)より引用