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農家さんから分けてもらった土を“飼ってみた”結果が「とても興味深い内容」「面白すぎる」とYouTubeで話題です。動画は、記事執筆時点で30万回以上再生されています。
動画を投稿したのは、生き物系YouTuberの森こんにゃく(@morikonnyaku)さん。以前には、長期飼育に挑戦していた3匹のアサリに起きた“まさかの大事件”を紹介しました(関連記事)。
そんな森こんにゃくさんは今回、土を飼育していくとのこと。土を飼育するとは、一体どういうことなのでしょうか……?
土を飼育する
森こんにゃくさんはオケラを飼育していますが、オケラはほとんどの時間を土の中に潜って過ごしているそうです。そのため、昔から冗談で“土を飼っている”と言っているそうですが、今回に関しては本当に「土を飼育してみたい」と思っているのだとか。
ということで、友人の農家さんの田んぼにやってきた森こんにゃくさん。土を少し分けてもらい、春になるとなぜ田んぼの土からさまざまな生き物が発生するのか、またどのように生き物が生まれてくるのか、観察していくようです。

土の飼育をスタート
分けてもらった土は水槽に敷き詰め、栄養がたっぷり含まれる金魚の水槽の水を染み込ませることにしました。そこにブクブク(エアレーション)と金魚用のヒーターを入れ、酸素を供給しながら水を温めていきます。この時点での水温は約8度。さて、ここからどんな変化が見られるのでしょうか。

10時間後。水温は26度まで上がっていましたが、今のところまだ変化は見当たらない……と思いきや、いつの間にかサカマキガイが姿を現し、活動を始めていました。たったの10時間で、生き物第1号が活動を始めたことに驚きます。

翌日。1日経過した水槽の水温は26度で、水が透き通ってきています。そして驚くことに、生き物第2号となるヒルの仲間が姿を現していました。土の中に細長いトンネルが作られているところを見ると、ヒルも土の中に潜んでいたようです。

そこからさらに半日が経過し、まずは水温をチェックすることに。何か変化はあるかと水槽を見渡しつつ、最初に見た水温計に異変があったことに気付いた森こんにゃくさん。あらためて水温計を見てみると、その裏側にはタニシがくっついていました。

生き物の数が増えていく
翌日、水槽の中ではヒルが体をくねらせながら泳いでいます。さらによく目を凝らして見てみると、すごく小さくて白い点のような生き物も泳いでいます。毎日新しい命が動き出している様子を目の当たりにしつつ、乾燥した土の中でどのように命をつないでいたのかと、その生命力に感動する森こんにゃくさんなのでした。
さらに翌日。水槽の中ではエビの幼生のような、脚がたくさんある小さな生き物が泳いでいます。早く成長してもらうため、ここで一度エサを与えてみることに。まずは、ミジンコやゾウリムシを増やすときにも使われる「エビオス錠」を砕いて与えます。

2日後。水槽の中にいる小さな生き物たちは少しずつ成長し、いつの間にかカブトエビが泳いでいました。カブトエビの幼生は、土の中に含まれている栄養素や微生物をエサにしているため、この日はエビオス錠を砕かずに与えてみることに。

そこから3日後、水槽にとんでもないことが起きたとのこと。というのも、土の中から生まれてきた生き物が、完全にカブトエビの形になっていたのです。

カブトエビは、農薬の少ない田んぼなどで夏に大量発生する生き物。約3億年以上前から姿・形を変えていないことから「生きた化石」と呼ばれることもあります。
しかし身近な生き物である反面、飼育が難しいともいわれているとのこと。カブトエビが何を好むか分からないけれど、取りあえずオタマジャクシがよく食べてくれたという、くたくたになるまでゆでた小松菜を与えてみることに。
小松菜を水槽に入れてみると、カブトエビはすごい勢いで食いついてくれました。入手しやすく栄養価が高い小松菜を食べてくれれば、飼育の難易度も下がりそうですね。
翌日。小松菜は食べ尽くされ、繊維だけになっていました。すごい食欲を見せて1日で大きく成長していたカブトエビに、ナマズのエサも与えてみることにします。カブトエビはエサがないと、すぐに共食いを始めてしまうのだそうです。

1日半後には小松菜は全て食い尽くされ、その翌日にはサカマキガイが卵を産んでいました。その2日後には、なぜかカブトエビが水槽の端に集まり、暴れています。これまで見られなかった行動とのことですが、どんな意味があるのでしょうか。
さらに2日後、水に漬けて電子レンジで加熱した小松菜でもカブトエビが食べてくれることを発見。2日に1回、1枚の葉っぱを与えているそうですが、ナマズのエサもしっかり食べているようです。
グングン成長するカブトエビ
その2日後、水槽を見た森こんにゃくさんは絶句。というのも、カブトエビの形をした何かが水槽の下に沈んでいたのです。一瞬死骸かと思われましたが、カブトエビが3匹泳いでいるところを見ると脱皮の皮だったようです。よかった……!!
5日後、カブトエビは生まれてから3週間ほどで大きく成長。さらに水面には田んぼの水面を覆うように生える植物、ウキクサがいつの間にか発生していました。

この日は水が濁っていて観察しづらいため、透明なケースにカブトエビを入れて観察してみることに。カブトエビは生まれてから約10日で産卵ができるほどにまで成長し、1〜2カ月で短い命を終えるそうです。田んぼでは雑草を食べたり泥をかき混ぜたりすることで雑草の成長を抑制する、農家さんの心強い味方なのだとか。
土を本気で飼育した結果、乾燥した田んぼの土からたくさんの命が発生する様子を観察できた森こんにゃくさん。農家さんから土をもらったり、市販のカブトエビ発生キットを使ったりして、ぜひカブトエビの飼育に挑戦してほしいと考えているそうですよ。
「めちゃくちゃおもしろい!!」「ワクワクしました」の声
この動画には「これはめちゃくちゃおもしろい!!」「すごい発想。土の中からこんなに生物が生まれるなんて感動です」「土でこんなにも楽しめるなんて! ワクワクしました」「こんなデカいカブトエビ見たことないな」「素晴らしい自然の生命力ですね」といった、たくさんのコメントが寄せられています。
森こんにゃくさんは、YouTubeチャンネル「森こんにゃく」のほかにX(@morikonnyaku)やInstagram(@morikonnyaku)でもさまざまな生き物の様子を発信中です。
森こんにゃくさんの動画まとめ
動画提供:YouTubeチャンネル「森こんにゃく」
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