ねとらぼ

 いろいろなアプリを遊んできましたがここまで戦闘メインになっていたのは「画面をタップして雑魚を倒してひたすら先に進む」という古のモバゲー時代のコンテンツぐらいではないでしょうか。この「タップして先に進む」という行為のみを自動化したゲームのように思えます。

こんな感じで現れるボスたちをひたすら討伐していきます

 先に「ガチャで強い仲間が入手できるというわけではありません」というお話をしましたが、ではどうやって強いキャラを手に入れるのかと言うと、課金です。

 いいのか悪いのか分かりませんが、お金を払うことでレア度が高く強いちいかわやハチワレ、うさぎを手に入れることができます。大量に手に入る石は先にも書いたようにおたすけや武器ガチャを回してガチャレベルをあげるのに使います。ガチャレベルを早く上げたい、という人のために石の販売も多数行われていますが、それらを買う必要があるかどうかは疑問です。

 なお、これらの課金要素よりも「とにかく広告を見ろ」という圧が強いです。このゲームの中心要素である討伐を倍速にするために広告を見るとしばらく高速化できます。また、おたすけや武器ガチャも広告を見ることで数回回すことが可能です。討伐中たまに出てくるボーナス要素も広告を見ることで開放されます。ただし、広告を全部飛ばすための月額課金要素もあったりします。なお、課金で手に入れるちいかわたちはデフォルトのちいかわとは衣装が違っている特別感があるものなのですが、無課金のものと何が違うかと言うと討伐のための戦闘性能です。結局討伐が世界の中心なのか、という気分になってしまいますね。

このボタンを押すと広告画面に飛びます
時間経過報酬は広告を見ると増えるよ! と丁寧に教えてくれます
課金することで広告がすべて飛ばせるように!
レア度の高い衣装付きちいかわは別料金です

 以上、ちいかわぽけっとの世界をひととおり簡単に紹介してみました。

 アニメのちいかわが好き! という方にとってはアニメの声が流れてくるわけではないのでそこを期待するとがっかりされるかもしれません。そういう意味では純粋にちいかわを愛でたりするようなファン層もなのですが、お子様方の評判も気になるところ。

 広告が多量に流れてくるゲームということもあり、変な広告が流れてくるリスクも心配してしまいます。とはいえ、現時点ではゲームの広告ばかりが流れてきているので、さすがに子どもが見てはいけないような広告は存在してないとは思うのですが。そのあたりも含めてどういう層を目当てにこのようなデザインにしたのかは少し気になるところです。

 もともとのちいかわ人気もあり初動のダウンロード数は非常に多かったようですが、どれくらいのプレイヤーが継続していくのかに注目したいと思います。最後に個人的な希望をいわせてもらえれば、スマホの画面を占有するアプリではなく、デスクトップのすみっこで延々とちいかわたちが戦い続けて、気が向いたらいじれるようなアプリとして存在してくれたらおもしろいのでは? とも思いました。

【ライター:怪しい隣人】 出来の良くないソーシャルゲームを勝手に「モバクソゲー」と名付けて収集、記録、紹介しています。モバクソ死亡リストは500件を超えました。年々ソーシャルゲームが複雑になり、ダメさを判定するのに時間がかかるのが最近の悩みです。本業はインフラエンジニア。そのためソーシャルゲームの臨時メンテは祭り半分胃痛半分な気分です。

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