ドリップ式のコーヒーを飲んだ後に発生するコーヒーかすの活用法を紹介する動画が、YouTubeに投稿されました。動画の再生数は記事執筆時点で68万回を超え、「感動」「勉強になりました」「使ってみよう」といった声が寄せられています。
ごみが有用な資材に!
動画を投稿したのは、YouTubeチャンネル「『カーメン君』ガーデンチャンネル」を運営しているカーメンさん。総合園芸専門店に20年間勤め、初心者にも分かりやすく園芸の楽しみ方や裏技を公開しています。
毎日飲んでいると、どんどんたまっていくのがコーヒーかす。普通ならごみとして捨てるものですが、肥料として再利用可能な園芸資材でもあります。
数多くあいている小さな穴で、水分や臭いの元となる物質を吸着してくれるため、コーヒーかすは保水性と消臭性に優れているといいます。さらには窒素やリン、カリウムも含有。どれも植物を育てるのに必要な栄養素です。

しかし、コーヒーかすにはカフェインやポリフェノールなども含まれています。量を守れば人間にとっては問題のない成分ですが、植物にとっては成長を抑制してくる厄介な存在。そのまま土に混ぜ込むことはできません。
堆肥にしよう
そこで実施するのが堆肥化。どのような材料を使い、何をすれば良いか実演しながら説明するため、まずカーメンさんはドリップ式のコーヒーを入れるところから始めました。徹底しているなぁ。

今回は、畑または庭がある場合と、ない場合の2パターンに分けて紹介。畑や庭がない場合は、ダイソーなどで買える「フタ付きのボックス」を用意します。

単にコーヒーかすを詰め込むだけでは発酵が始まらないため、腐葉土やバーク堆肥などの材料もベースとして一緒に混ぜ込みます。しかし、カーメンさんは鉱物である「パーライト」をベースに使うことを提案。堆肥化を行う際の水分管理やしやすいため、カビの発生確率が下がるそうです。


パーライトを堆肥用ボックスに敷いたら、乾かしたコーヒーかすを追加。パーライト自体は無菌のため、発酵を促進させるために「米ぬか」を軽くまぶします。
3つの材料を混ぜ込んだら、軽く湿っている状態となるように水をかけます。後は1日1回の頻度で中をかき混ぜていくと、1カ月後には肥料となります。


畑と庭の場合
続いて畑で堆肥化させる方法を紹介。畑では作物を育てる過程で不要な葉や芽を取り除くため、栽培中に発生したそれらの植物残渣と一緒にコーヒーかすおよび米ぬかを土へ混ぜ込みます。


庭の場合は、畑ほど植物残渣が発生しないため生ごみを使います。コーヒーかすの消臭効果により、異臭は多少なりとも抑えられるとのこと。庭の片隅で生ごみリサイクルを行う際にもコーヒーかすは有用だとしています。

コメント欄には、「毎日コーヒー飲みます。この回待ってました!」「乾燥させて靴箱の除臭に良いですよ もちろん庭の土作りにも使ってます」「よくモグラよけに使っています 肥料にもなるんですね」などの感想や、活用例が寄せられています。
YouTubeチャンネル「『カーメン君』ガーデンチャンネル」では、植物好きのための園芸エンターテインメントな動画を公開中。カイガラムシ対策や石灰の効果など、園芸に関するさまざまな情報を発信しています。
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