ねとらぼ
2025/04/25 06:00(公開)

120年以上の歴史あるミカン農家に生まれた男の子→50年後…… 波乱万丈の物語に「感動した」「素敵な人生ですね」

しぶしぶ継いだ農園はどうなった?

 みかんどころとして知られる愛媛県で実家の歴史あるみかん農家を“しぶしぶ”継いだ長男の人生ストーリーがInstagramに投稿されました。動画は記事作成時点で11万再生を突破、1600件以上のいいねを獲得し「感動です」「頼もしい」などと注目を集めています。

園主の人生ヒストリー

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みかん農家の長男とした生まれた男の子

 投稿者は、愛媛県宇和島市吉田町でみかん農園を営むまふ夫婦(@akamatsu_kajuen)さん。120年以上続く農園の5代目園主である夫と、元中学校教師の妻が農園の様子などを発信しています。話題の動画は、夫(以下:園主)のこれまでの人生や、園主としての思いをまとめたものです。

幼い男の子
みかん農家の長男として生まれた夫
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実家を継ぎたくなかった

 園主は歴史あるみかん農家の長男として生まれ、幼いころから「家業は長男が継ぐものだ」と言われて育ってきました。高校卒業後は農業大学校に進学したものの、家業を継ぎたくない気持ちが強く、地元の造園会社に就職。その後、京都に造園修行に出ることに。

造園会社で働く男性
家業を継ぎたくない気持ちが強く、造園会社に就職

 やがて、父から「そろそろ帰ってこないか」と言われ、しぶしぶ家業を継いだものの、正直おもしろいとは思えなかったといいます。おもしろくないことを続けるのは大変な苦労ですよね。

農園で働く男性
しぶしぶ家業を継いだものの、おもしろいと思えなかった

 しかし、園主は自分に与えられた仕事を放りだしませんでした。めげずに続けていくうちにやりがいが出てきて、仕事はどんどんおもしろくなっていったのです。

 そんな矢先、2018年に発生した西日本豪雨によっていくつかの園地が根こそぎ崩れてしまいます。このとき園主は、自然の脅威を感じるとともに、代々受け継いできた農園を守りたいと強く決意しました。

豪雨に見舞われた農園
やりがいを感じていた矢先、西日本豪雨が発生
農園に立つ男性
農園を守りたいと強く思いました
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49歳のときに元教師の妻と結婚

 そして2023年、49歳の時に14歳年下の妻と結婚し、守るべきものが新たに増え、ますます仕事に力が入るように。

結婚式を挙げる夫婦
14歳年下の妻と出会い、結婚

 現在も、先祖から受け継いだ農園を守るため、妻との未来のため、そしておいしいみかんをたくさんの人に届けるために、日々精進している園主。これからますますみかん農家を発展させていきたいという思いを胸に、今日も農園に立ちます。

農園で働く男性
みかん農家の発展を誓うのでした

「応援したい」「素敵な人生ですね」と反響

 みかんへの情熱や家族愛がギュッと詰まった動画には「素敵すぎる動画!」「頼もしい」「なんだかんだ家業を受け継がれていることに感動です」「大変な事も多いと思いますが、素敵な奥様と二人三脚で頑張って下さい」「どうか日本のみかんをこれからも守り食卓へ届け続けて頂きたいです」など、感動や応援の声が寄せられています。

 現在、農園では15種類の柑橘を栽培している他、ホームページおよび販売サイト「赤松果樹園」を作成したり、イベントに参加したりと夫妻で新たな挑戦も始めました。Instagram(@akamatsu_kajuen)では、農園の様子や旬のみかん情報、夫妻の日常などを発信中です。

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