6万5000円で購入したセール品の高級魚を17年間飼育している投稿者。お迎え時から現在までの変化と成長を記録した動画がYouTubeに投稿され、思わず感動するその姿に注目が集まっています。

17年のアロワナ飼育記録 長期飼育で手放さないためには 過背金龍の成長記録 様々な事件あり。。
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17年にわたるアロワナとの歩みが感動を呼ぶ

 動画を投稿したのは、アロワナやダトニオ、ポリプテルスなどの大型魚を飼育しているYouTubeチャンネル「aro78アクアch」のaro78(アロななはち)さん。以前は、4年前から飼育している高級魚の“大変化”が話題となりました(関連記事)。今回は飼育開始から17年経過した、アロワナの「過背金龍(かせきんりゅう)」を紹介します。

 aro78さんは以前、人気アロワナショップの店主に「アジアアロワナは5年以内に買い換えられることが多い」という話を聞いたそうです。実際、マニアの人はアロワナを買い替えるイメージが強く、aro78さん自身もそれを悪いとは思っていないそうです。

 アロワナは1億年以上前から姿形が変わっていないといわれていて、「古代魚」や「生きた化石」と呼ばれることもあります。そんなアロワナは驚くことに、30年は生きて当然だといわれているのだとか。

 aro78さんはアクアリウムを始めて1〜2年のときにアロワナを飼いたいと思い、今回の主役である過背金龍を迎えたとのこと。ここからは過背金龍を迎えてから17年の歴史を振り返りつつ、アロワナを長期飼育するコツを教えてくれます。

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過背金龍との出会いと成長の記録

 aro78さんが過背金龍をお迎えしたのは、2008年7月11日のこと。当時から体長が20センチを超えていたという過背金龍を、今はなき関東方面のアロワナショップで、セール品として6万5000円で購入したそうです。当時のアジアアロワナの価格は20万や50万、100万なんかも当たり前だったため、随分とお安く購入できたのだとか。

2008年
お迎え直後の過背金龍

 その後はさまざまな魚との混泳を試みたり、ワームやエビなどさまざまなものを食べさせようとしたり、1週間エサを食べないだけで心配でたまらなかったりと、アロワナに振り回される日々が続きます。

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引越しや混泳でのトラブルを乗り越えて

 2013年には120センチ水槽から、現在も使用している180センチ水槽へと移動。アロワナを買い替えるマニアの人たちも多かったそうですが、当時のaro78さんは「うちの過背金龍キレイだな」「ずっと飼えればいいな」と思っていたのだとか。

2013年
金属のような光沢が美しい

 2015年には引越しをするため、魚の数を減らして精鋭だけを残し、120センチ水槽に移動させたとのこと。大型魚を飼育していると、引越しが大変そうですね……!

2015年
引越しのため、魚の数を減らしたとのこと

 2016年は過背金龍を含む大型魚たちに、スーパーで購入した冷凍エビを与えていたとのこと。そして再び水槽を移動させたものの、大量の水と大きな魚を移動させることになって魚にストレスがかかったうえ、人間も大変だった思い出があるのだとか。

2016年
冷凍エビを食べようとしています

 2017年ごろはエサとして、主にワームを与えていたそうです。水槽や魚たちの様子に大きな変化はないけれど、魚の種類や数が少なかったこのころは特に飼育がしやすかった記憶があるのだとか。

2017年
飼育がしやすかったという2017年の水槽

 2018年には、シルバーアロワナと混泳させることに成功。混泳させると生体の量も食べるエサの量も増えて水が汚れてしまいますが、それ以上に楽しいそうですよ。

2018年
シルバーアロワナとの混泳に成功しますが……

 2020年には大問題が発生。水槽に擦ったのか過背金龍の目が白く濁っており、体はボロボロになってしまっています。実はこのころ、魚の数が多くなってしまったことから、シルバーアロワナを2匹引き取ってもらったといいます。

2020年
数が減ったことで、シルバーアロワナにやられてしまいました

 そしてアロワナが2匹になったことでバランスが崩れ、過背金龍がシルバーアロワナにやられてしまい、ボロボロになってしまったのだとか。その後はセパレーターを使って隔離し、なんとか混泳できないかと試行錯誤したものの、混泳は不可能という結論に。シルバーアロワナは里親を募集し、引き取ってもらったそうです。

2020年セパレーター
混泳は不可能という結果に

 2021年には、マニアの人から譲ってもらった魚が増え、2023年には水槽がさらに大混泳状態に。aro78さんはこのときのことを振り返りつつ、さまざまな魚を混泳させてきた経験から「混泳は難しい」と語ります。魚のサイズもあるけれど、成長や繫殖期に伴って性格も変わってくるので、一筋縄ではいかないのだとか。

2023年
2023年には魚の種類が増え

 そして現在、2025年の水槽の様子を映しつつ、この過背金龍とともに水槽の歴史があると話すaro78さん。かつてはエサを食べさせることにも苦労していた過背金龍には人工飼料をメインに、たまに獲ってきた川魚を与えているそうです。

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アロワナを長期飼育するための心構え

 aro78さんによると、過背金龍は成魚になると半年エサを食べなくても大丈夫なほど強いとのこと。成魚になったら最低限の水替えや水質のチェックは行いつつ、アロワナに振り回されない飼育をすることがコツなのではないかと考えているそうです。

2025年
現在もさまざまな魚と混泳しています

 また、アロワナは長期飼育していくとアゴずれ、エラめくれ、ウロコが欠ける、ヒレが裂けるなど、さまざまな欠点が出てくるそうです。アロワナが好きすぎるとそういった点が気になって居ても立っても居られなくなり、新しいアロワナが欲しいという気持ちが強くなってしまうのかもしれません。

 アロワナを長期飼育する際に大切なことは、「こだわらないこと」「夢中にならないこと」「淡々と飼育すること」。そうまとめつつ、“人生を共に歩んできたオトモのような存在”である過背金龍については、飼育20年を目指すと語るaro78さんなのでした。

 動画には、「aro78さんの大型魚の歴史がわかって凄くいい動画でした。さらに大型魚への熱が上がってきました。これからも応援してます」「継続できることに尊敬です」といったコメントが寄せられていました。

 aro78さんはYouTubeチャンネル「aro78アクアch」やX(旧Twitter/@arogib7878)で、大型魚に関する情報を発信しています。

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