70代と90代の仲良し3人組おばあちゃんが、古布をリメイクしてすてきなアイテムを作り上げる様子がYouTubeで紹介されました。動画は「3人のやりとりが楽しい 洋裁の力って人を感動させるのですね」などと話題になっています。

【長野県 工房のらにんじん】夏物お着物リメイクワンピース&昔ばなし作品~甦る古布2025出品予定♪縮緬アロハもプラス!!
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半世紀以上モノづくりをしてきた女性たちの作品

 動画を投稿したのは、YouTubeチャンネル「タヌちゃん」。半世紀以上モノづくりに携わってきたという「工房のらにんじん」の70代&90代の女性3人が、ハンドメイド作品を作るVlogなどを発信しているチャンネルです(関連記事)。

 今回の動画は、2025年4月に開催された作品展“甦る古布2025”に出品した作品の紹介。「工房のらにんじん」の作品だけでなく、「昔ばなし」のひろえさんの作品も取り上げています。

“甦る古布2025”出品作品

 カメラマンさんが作業場に着くと、3人がテーブルを囲んでいます。食べているのは初物のタケノコを使ったというおこわ。野沢菜の炒め煮もとてもおいしそうです。はらごしらえが済んだら作業開始。作りかけのワンピースの襟に接着芯を貼っていきます。

ワンピースの襟に接着芯を貼ります

 首まわりに切り込みを入れ、付けてあった印をきれいに外し、縫い代を織り込んでマチ針で止めます。隣では庭木の手入れが大変な話で大盛り上がり。手縫いでまつってとめる作業は手分けをして進めます。

首回りに切り込みを入れていきます
手分けをして作業をします

 ポケットまわりの縫い代はロックをかけて始末します。生地が足りなくて右ポケットだけになってしまったので、左の脇は忘れずにふさいでおきます。首の後ろのスナップボタンを付けたら、夏物の単衣着物をリメイクしたチュニックワンピースが完成。落ち着いた色合いとシンプルなシルエットで、幅広い年代に似合いそうな仕上がりです。

チュニックワンピースに

 一仕事終わったのでおやつタイム。フルーツを食べながら、健康についての話がはずみます。いつもより早めに作品展の搬入準備にとりかかれることになり、戸惑いを見せながらも、追加で作ることになった縮緬(ちりめん)アロハも無事完成しました。

縮緬アロハ
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一方、ひろえさんの作業場は……

 場面が変わって、昔ばなし・ひろえさんの作業場です。台の上に広げてあるのは古布紅木綿の刺子ジャケット。裏地には絹を使っており、リバーシブルでも着られそうなデザインです。

昔ばなし・ひろえさんの作業場
紅木綿刺子ジャケット

 袖を研究していた裂き織のジャケットも出来上がったとのこと。深みのある色の本体と、カラシ色の麻を使った袖のコントラストが映えています。

裂き織ジャケット

 ひろえさんは「春色のものを」と思ってブラウスを作り始めましたが、生地の量がギリギリだったとのこと。それでも工夫して、お袖がすてきなブラウスが完成しました。……と思っていたら翌々日にボタンを足付きのボタンに付け替えて、更にすてきな仕上がりになりました。

お袖がすてきなブラウス
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古布ならではの楽しさがある

 古布のリメイクは生地に限りがあるので自由にならないこともあるようですが、工夫して作り上げるのはやりがいもあって楽しそうですね。コメント欄には「アロハすてきです」「リバーシブルジャケットがかわいいですね」「洋裁の力って人を感動させるのですね」「3人の会話とお茶タイムは、最高に好きです」といった声が寄せられています。なごやかな雰囲気での活動や作品はYouTubeチャンネル「タヌちゃん」で見ることができます。

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