ねとらぼ
2025/06/09 17:35(公開)

「腹痛に襲われた」「下痢が止まらない」 “鶏レアチャーシュー”提供のラーメン店、営業停止命令を受け謝罪 「多大なるご迷惑」

 兵庫県神戸市のラーメン店「METRO RAMEN」は6月9日、同店で発生した食中毒について、公式Instagramなどで謝罪しました。SNS上では同店が提供している「鶏レアチャーシュー」をめぐって、「腹痛に襲われた」「下痢が止まらない」といった声が上がっていました。

同店による謝罪文(画像出典:同店公式Instagram)
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下痢や発熱などの症状発生

 神戸市食品衛生課の発表によると、6月6日に同店の利用客より「5月31日(土曜)に職場の同僚4名で、中央区の飲食店を利用したところ、3名が下痢・発熱等の症状を呈している」との届け出が神戸市保健所西部衛生監視事務所宛てに寄せられたといいます。

 調査の結果、5月25日~6月2日に同店を利用し、通報のあった8グループ16人のうち、調査できた7グループ8人に、5月28日から下痢、発熱、頭痛、関節痛などの症状が現れていると明らかになったということです。主な喫食内容としては「加熱不十分な鶏チャーシューがのった鴨出汁ラーメン、貝出汁ラーメン」が挙げられています。

 同店で提供された食事以外に患者全員に共通する食事がないこと、患者の発症状況が類似しており食中毒の症例と一致すること、患者を診察した医師より食中毒の届出があったことから、神戸市保健所長は当該施設で提供された食事を原因とする食中毒と断定。同店に6月7日~6月9日の営業停止を命じました。なお、患者は概ね全員快方に向かっているとしています。

同店が提供しているラーメン(画像出典:同店公式X)
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「多大なるご迷惑をおかけ」と謝罪

 同店はこのような状況を受け、「この度は多大なるご迷惑をおかけし、またご不便・ご心配をいただき、大変申し訳ございません」と謝罪。「再開は未定ですが、今後このようなことが起こらぬよう、保健所ともよく相談し、より良い環境、より良い商品を提供できるよう準備しております」と述べています。

 同店は神戸市食品衛生課による発表を引用したうえで、「この度はこのような事態を招いたこと、重ねて謝罪申し上げます。体調を崩された方におかれましては、既に快方にむかわれているとの保健所からの説明もあり安心いたしました。皆様の早期のご回復を切に祈念いたしております」とコメント。

 また「お知らせが本日になりましたこと、遅いというご指摘もいただいておりますが、事態の重さも鑑み、保健所の弊店への検査実施と本件全体の正式発表を待った次第でございます。なにとぞご理解いただければと存じます」と締めくくっています。

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神戸市 生活衛生ダイヤル

 なお同店によると、保健所での全体把握のため、同店のSNSなどに体調不良などの問い合わせがあれば、全て以下の「神戸市 生活衛生ダイヤル」に連絡してもらうよう指導があったということです。

生活衛生ダイヤル(コールセンター)
・受付時間:平日8時45分~17時30分
・電話番号:078-771-7497

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