ねとらぼ
二歩がダメな理由の解説
2025/06/18 15:00(公開)

「二歩」ってなんで反則なの? 意外と知らない“まさかの理由”に「めちゃしっくり来た」「ルール作ったやつは天才過ぎる」

 少し前にインターネット上で話題になった投稿や動画を振り返って紹介する企画「昔のインターネット発掘!」。今回取り上げるのは、2022年6月にYouTubeで公開された将棋の禁じ手である「二歩」の解説動画です。

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“禁じ手”を許すとどうなるのか検証

 動画を投稿したのは、YouTubeチャンネル「ゼロから将棋(日本将棋連盟江坂学生支部)」。運営している江坂学生支部は全国の大学生15人からなる団体で、大阪府吹田市江坂を拠点に活動しています。

 二歩は同じ縦の列に歩を2つ配置すること。今回の動画では、もし二歩が許されるとどうなるのかを盤上で解説します。

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実際に二歩を打ってみる

 盤面は、相手の陣地へ向かって1つの歩(以下、歩A)が突出している状態(2五歩)。そこで、歩Aの前に自分の持ち駒であるもう1つの歩(以下、歩B)を打ってみます(2四歩)。

二歩がダメな理由の解説
二歩が許されるとどうなるのか?

 相手が歩Bを取らなかった場合、歩Bは敵陣に入り「と金」に成るため(2三歩成)、正面の角行はもちろん左右の歩や斜め前の金将までにらみを利かせるようになりました。

二歩がダメな理由の解説
対処しないと金将や角行が危ない!

 当然ながら、相手はと金を金将で取りますが、そこで歩Aを1マス進め金将に詰め寄ってみます。

二歩がダメな理由の解説
金将に歩Aを近づけたら攻め手が成立
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金と角を狙える状態に

 金将に歩Aを取られた場合は、さらに後ろで控えている飛車を使い相手の金将が取れます。一方、もし金将が逃げた場合でも、歩Aをそのまま前進させれば、と金にしつつ相手の角行を取ることができます。

二歩がダメな理由の解説
歩を犠牲にして金将を取るパターン
二歩がダメな理由の解説
金将の代わりに角行を狙うパターン

強すぎる二歩

 したがって、相手側は実質歩B(2四歩)を打たれた時点で自陣の歩を進め、歩Bを取るしかありません。しかし、後ろには歩Aが控えているため、その歩は歩Aによって取られてしまいます。その後は空いた位置(2三)に歩Aを進めたり、相手から取った歩を置いたりすると、攻めが成功します。

 また、盤面から角行(2二角)を除いて考えた場合では、相手側も歩の後ろに重ねて歩を打つことが可能。双方ともに2つの歩が並んだ状態となり、お互いに歩を取って・取られてが延々と続いて、いつまでも局面が進まない「千日手」になってしまいます。

 以上のように戦い方として強すぎることが、二歩が禁じ手にされている理由なのだそうです。

二歩がダメな理由の解説
歩をひたすら取り合う展開に
二歩がダメな理由の解説
二歩は強すぎる!

「許されると『歩』の価値がとてつもなく上がるね」

 この動画は記事執筆時点で112万回再生を突破しており、1万8000件以上の高評価を獲得。コメント欄には、「めちゃしっくり来た」「許されると『歩』の価値がとてつもなく上がるね」「二歩崩すのにほぼ確実に歩と何か交換だから強すぎる」「二歩と打ち歩詰めは反則ってルール作ったやつは天才過ぎる」などの感想が寄せられました。

 同チャンネルでは、陣形の組み方をはじめさまざまな将棋の解説動画を公開中。また、江坂学生支部では将棋教室や合宿など初心者も参加できるイベントを開催しています。

動画提供:YouTubeチャンネル「ゼロから将棋(日本将棋連盟江坂学生支部)」さん

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