ねとらぼ
2025/07/05 22:00(公開)

3万円で巨大な天然ブリを購入→さばいてみると…… 中から出てきた“ヤバいもの”に「初めて見た」「ブルっとする」

 1匹3万円の大きな天然ブリを購入してさばき、調理をする様子がYouTubeに投稿されました。動画は「すげぇなぁ」「めっちゃ笑っちゃいました」と注目を集め、記事執筆時点で100万回以上再生されています。

【ヴォエ】3万円で買った『ブリ』に大量に入っているこの寄生虫の正体は・・・?

 動画を投稿したのは、YouTubeチャンネル「きまぐれクックKimagure Cook」でさまざまな海産物をさばき、調理する様子を公開しているかねこさん。以前には、市場でもらってきたマグロの頭と尻尾でおいしそうな料理を作る様子を紹介しました。

 今回は3万円で購入してきたブリに、大量の“とんでもないもの”が入っていたようで……?

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市場で発見した1匹3万円のブリ

 かねこさんはこの日、市場でとっても魅力的な魚を発見し、購入してきたそうです。それはとても大きく肥えた天然のブリで、重さは約12キロに及びます。お値段は1キロあたり2500円、1匹で約3万円だったのだとか。

 寒い時期に取れるブリ、いわゆる「寒ブリ」は体にたっぷりと脂肪を蓄えています。しかし、春を迎えた「春ブリ」は白子や卵が大きくなり、身に栄養が行かなくなって痩せてきてしまうのだそうです。そんな春ブリも脂が減ってさっぱりしていておいしいけれど、2025年に寒ブリを食べられるのは今回が最後だと思い、1匹丸ごと購入してきたといいます。

本日の主役は大きな天然ブリです
本日の主役は大きな天然ブリです

 このブリを使い、これまで作ってきたブリ料理の中で最も評判がいい「フライパンで作るブリの照り焼き」と、野菜がたくさん食べられる“ある料理”を作っていくとのこと。どちらもスーパーで販売されているブリの切り身や柵でも作れるので、ぜひやってみてほしいそうですよ。

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ブリをさばいていく

 ブリについて説明した後は、大きな出刃包丁を使いブリを3枚におろしていきます。ウロコを取りつつ、“いい天然ブリの見分け方”はウロコがビシッと付いているもの、張りがあってツヤ・光沢があるもの、おしりから内臓が出ていないもの、ちゃんと締め跡があるものだと教えてくれました。

こうやって見てみると、その大きさが分かります
こうやって見てみると、その大きさが分かります

 なお、このブリはあまりにも大きく、全部おろしてしまうと食べ切れないため、とりあえず片身だけ調理するそうです。骨付きのブリは都度ペーパーを変え、適正温度で保管すれば1週間は持つそうですよ。ただし、骨を取ってしまうと酸化が早いので注意が必要だと説明しました。

 ウロコを取り終わったらヒレを落とし、頭を落とします。次に内臓を取り外したところ、胃袋の中に何かが入っていました。そこで天然魚ならではの楽しみである「胃袋の中身、何が入っているのシリーズ」と題して胃袋の中身をチェックしてみると、大きなマイワシが出てきました。しっかりと姿形が残っていて見た目はおいしそうですが……なかなかの臭いがしたようですよ。

胃袋の中身は……
胃袋の中身は……

 続いて魚の腎臓にあたる部分・血ワタをかき、片身をおろします。ここで試しに中落ちを食べてみたところ、それほど脂は乗っていないけれど血抜きが完璧で、マグロのような味がしてかなりおいしかったようです。

 寒ブリのつもりで購入したけれど、このブリは脂がたっぷりと乗った寒ブリではなく、さっぱりとした味わいの春ブリだったのですね。

大きな出刃包丁を使うと、力を入れずにさばけるのだとか
大きな出刃包丁を使うと、力を入れずにさばけるのだとか
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寄生虫を発見

 ここでブリの身の中に、脂が少ないブリにはよく見られるという寄生虫「ブリ線虫」の姿を発見しました。ブリ線虫は食中毒を引き起こす寄生虫「アニサキス」に似ていますが、フィロメトラという寄生虫の仲間であり、人間には寄生しないため食べてしまっても問題はないそうです。体はメスの方が大きく、最大で40センチ以上になることもあるのだとか……!

何やら長い寄生虫が……!!
何やら長い寄生虫が……!

 食べても問題がないと聞いても、その姿を見て正直ちょっぴり気持ち悪いと思ってしまう人も多いことでしょう。そんなブリ線虫はブリの体内(特に内臓)で卵を産み、水中に排出され、オキアミや小型の甲殻類に寄生し、ブリがそれらを食べることで寄生するのだそうです。試しに細かく切ってからペットの魚たちにあげてみましたが、口にする魚は1匹もいませんでした。

人間には寄生しないそうですが……
人間には寄生しないそうですが……

調理と実食

 ここから照り焼き用の切り身と刺し身用の柵を切っていきます。切り身は尻尾から背中の辺りまでを皮付きで切り、刺し身用の柵は大トロの皮を引いて準備完了。いま食べない部分は骨付きのままブロック状にして、血合いを掃除してからパッキングしておきました。

照り焼き用の切り身ができました
照り焼き用の切り身ができました

 まずは大トロを切ったシンプルな刺し身を作ってから、もう1品作っていくとのこと。冷水にさらした新タマネギのスライスへホジソの花を和えたものに刺し身をのせ、たっぷりのネギを添えたら……ポン酢をかけていただく「ブリのタマネギネギポン」が完成しました。

「ブリのタマネギネギポン」、おいしそう……!!
「ブリのタマネギネギポン」、おいしそう……!

 次はブリの照り焼きを作ることに。バットに塩を振ってからブリの切り身をのせ、5分ほど置いて脱水する間に照り焼きのタレを作っておきます。しょうゆ大さじ2、酒大さじ2、みりん大さじ1、ハチミツ大さじ1を合わせたタレを作ったら次の工程へ。

 ブリから出た水分を拭き取って軽く塩コショウをして、油を引かずにフライパンで焼いていきます。ブリの脂で揚げ焼きにしつつ、出た脂は拭き取りながらしっかりと両面に焼き目を付けました。そしてタレを入れ、フタをせずにひたすらタレを絡めましょう。タレの気泡が大きくなり、とろみがつくまで加熱したら……ブリの照り焼きの完成です。

しっかりと焼き目をつけることが大切なのだとか
しっかりと焼き目を付けることが大切なのだとか

 3品とも完成したところで、早速いただいていくことにします。たっぷりとポン酢をかけたブリのタマネギネギポンは、脂っこいブリがどれだけでも食べられる味だったそうです。ブリはもちろん、カツオやツバス(ブリの幼魚)で作ってもおいしいそうですよ。

 ブリの照り焼きは外カリ中じゅわ。思わず白飯が欲しくなる味だったとのこと。その後は「銀色のヤツ」(アサヒスーパードライ)とともに、3品ともしっかり完食しました。

白米とお酒がほしくなる……!!
白飯とお酒が欲しくなる……!

 かねこさんによると春ブリは寒ブリとはまた違った味わいがあり、よりブリのうまみが感じられるそうです。同じ魚でも季節ごとの変化を感じながら食べてみたり、変化を生かした調理法を考えたりすると調理や食事の時間が楽しくなりそうですね。

「めちゃくちゃ良いブリだなあ」「ブリ線虫とか初めて見た」の声

 この動画のコメント欄には「めちゃくちゃ良いブリだなあ」「胃袋チェックで発狂してるの最高すぎる」「寄生虫いやぁあああーってなりそう」「寄生虫つい見たくなっちゃう」「ブリ線虫とか初めて見た」「虫を見るとブルっとする」「切り身きれいすぎいいい」「うまそ~」「これはプロの照り焼き」といった声が寄せられています。

 かねこさんがさまざまな魚をさばいたり調理したり釣ったりする様子は、YouTubeチャンネル「きまぐれクックKimagure Cook」とX(@Kneko__)で公開中です。

「きまぐれクックKimagure Cook」動画まとめ

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動画提供:YouTubeチャンネル「きまぐれクックKimagure Cook

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