「機動戦士ガンダム GQuuuuuuX(ジークアクス)」版の「RX-78-02ガンダム」を、「3号機」風に塗り替えたガンプラがX(Twitter)で反響を呼んでいます。なんてややこしいものを……!
幻の(?)「G-3ガンダム」
何がややこしいかというと、「ガンダムの3号機」こと「G-3ガンダム」が、初代のテレビアニメともジークアクスとも違う世界の存在であること。登場作品で有名なのは富野由悠季監督が手がけた小説版で、主人公のアムロが最初から軍属であったり、セイラと男女の仲になったり、途中で戦死して実質的に主人公の座をカイに譲ることになったりと、内容は大きく異なります。
G-3ガンダムは、アムロが最後に乗っていた機体。ほかにもさまざまな派生作品に登場していますが、それぞれ設定はまちまちで、カラーリングも明確には定まっていません。
もともと白かった「赤いガンダム」を「灰色のガンダム」に
ジークアクスの世界では、シャアに奪取された「白いガンダム」が2号機に相当し、1号機の「01ガンダム」は彼に敗れ大破。主人公機のジークアクスにも2号機の「GFreD(ジフレド)」があるあたりがまたややこしいのですが、今のところどちらも3号機の存在は不明です。
こうした背景からモデラーのわたサイダー(@WaTaSiDa315)さんが考えたのが、“もしもの世界”に“もしも”を重ねた「ジークアクス時空におけるG-3ガンダム」。白いガンダムがシャア用に塗り替えられた、「赤いガンダム」のキットをベースに作成しました。
先述の通り、G-3ガンダムのカラーリングは人によって解釈がまちまち。模型で再現する際はモデラーの世界観がよく表れるところです。
わたサイダーさんの場合は、ロービジ(※)を意識してGSIクレオスのスケールモデル向けカラー「呉海軍工廠標準色」と「佐世保海軍工廠標準色」を選択。この2種のグレーで実在兵器風にまとめつつ、差し色に淡いネイビーブルーを加えました。
※現用兵器によく用いられる、敵に視認されにくいグレー基調の塗装(low visibility/低視認性塗装)。ガンプラなどのキャラクターモデルの場合、原作の華やかな配色をあえてロービジにすることで、リアル感が増してかっこよくなることがあります
現用兵器風のカラーリングが好評
白から赤を経てできあがった「灰色のガンダム」は、「マジでいそう」「アムロがこれに乗ってきたら泣いちゃう」と話題に。「ミリタリー感がかっこいい」「このガンダムは工業的な配色のほうが似合う」と好評を博しています。
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画像提供:わたサイダー(@WaTaSiDa315)さん
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