ねとらぼ
2025/08/02 22:05(公開)

築100年の古民家、床下に“信じられない光景”→プロがたった2日でリフォーム「これはすごい!」「ほれぼれします」

 築100年の古民家の床をリフォームする様子がYouTubeに投稿されました。動画の再生数は記事執筆時点で30万回を超えており、あまりにも予想外な床の状態に「これまたスリリングな現場」との声が上がっています。

【歩くだけで抜ける】築100年のキッチンの床を直す。ノープランで来ちゃったけど、やるしかない!大工のリフォーム
advertisement

築100年の家の床

 動画を投稿したのは、リフォーム大工・むらたかずさんによるYouTubeチャンネル「むらたかずREホームチャンネル」。以前には、昔ながらのタイル張りの浴室をユニットバスへリフォームして話題になりました。

 今回は、大正時代に建てられた築100年の古民家が舞台。外回りの修繕をきっかけに、離れの新築やカーポートの設置、ベランダの修理などさまざまな仕事を依頼してくれたお客さんの家です。

現場のキッチンから家具を運び出す様子
キッチンの床をリフォーム!

 この家を守るために施主さんは、DIYで床板を張るなどその都度手を加えてきました。しかし、キッチンの床はもう限界と判断し、動画撮影日の約2カ月前にかずさんと相談。スケジュールを調整した結果、2024年12月26日、27日の2日間にわたって工事を行うことにしました。

advertisement

床がすさまじいことに

 施主さんと一緒に大きな家具をどかし、据え置きのキッチンも移動。敷かれていたマットをめくると、DIYで張った床板が姿を現しました。施主さんによると元の床がフワフワしているため、その対策として設置したものだそうです。

施主が取り付けた床板をはがす
マット下の床板はDIYで付けたそうです

 クギやビスが少なかったので床板は簡単に外れました。しかし、問題はその下。元の床の損傷はすさまじく、フワフワを通り越してボロボロの状態。少し歩くだけで勝手に壊れてしまい、“落とし穴”となってかずさんの行く手を阻みます。

足を乗せると簡単に底が抜ける床板
まるで落とし穴!

 さらには外から浸入してきた水の影響で、床板や土台が異様にぬれています。「これ年末ギリギリにやる工事じゃないな」「できませんでしたじゃアカンやつやろ」と想像以上の状態に戸惑いながらも奮起し、水の浸入ルートを特定。幸いなことに、外側からふさげば問題なさそうです。

ボロボロの床
水が浸入してボロボロの状態
advertisement

工事開始!

 いよいよ本題である床のリフォームに着手。施主さんからは「2日間でできるところまで」とのオーダーを受けていますが、どうにか年内にきっちり仕上げたいところ。現場の状況を把握したら脳内の3Dモデルをフル回転させ、頭の中で完成図を作り上げました。

 予測して積んでおいた材料の中から取り出したのは45ミリ角の木材。本来は根太として用いる物ですが、今回は大引きとしても使って床下を組みます。大引きを固定する場所がないので、先に根太を外周部の土台に固定。タイトなスケジュールですが、1本ずつキッチリと高さを確認しながら取り付けました。

床下の根太部分から作り直す
先に根太を固定する作戦

 水平ではない基礎に乗せるため、根太端部の切り欠きは寸法が全て異なります。しっかり水平の取れている格子状の根太下地を完成させたら、次は大引きの取り付け。土間との間に接着剤付きのスペーサーをかませ、コンクリートビスで固定しました。

 撮影者である「よっちゃん」さんが作業場の構築や片付けを行い、その間にかずさんが工事を担当。床を一気に仕上げられるよう、初日のうちに可能な限り作業を進めておきます。近隣の家は離れた場所にあるので夜遅くまで作業しても大丈夫です。

夜になっても作業を続ける
1日目で可能な限りやっておく

 築100年ともなると家全体が“癖強め”な状態で、あちこちカーブしている壁に合わせて床板を加工するのも一苦労。そんな現場での工事ですが、どうにか1日目で床合板の仮伏せまで終わらせました。

壁がカーブを描いている築100年の古民家
床板の加工も一苦労

一気に仕上げた床

 迎えた2日目は、床鳴り防止と補強のため根太下地に接着剤を塗布。壁際には、たわみ防止のコマ材を追加します。床合板を下地にかぶせてビス止めしたら、用意しておいたフローリング材をどんどん張りました。

新しく取り付けたフローリング材
フローリング材をついに張り終えた

 すさまじくボロボロだった床を解体するところから始まった今回の工事がついに終了! これで施主さんに新しい床で年を越してもらえます。

床が新しくなったキッチン
年内に終えられた
工事終了直後のキッチンの床
これで年越しも安心!

「さすがプロのお仕事」「大工は永遠の憧れ」と反響

 その場でプランを練りながらキッチンの床を新しくしていく様子に、コメント欄では「2日でここまでできるってスゲー!」「さすがプロのお仕事 見ていてとても安心感があります」「ほれぼれしますね」「技術と判断とスピード、そして心意気に感服しました」「これはすごい! 見応えがある!」「ほんま職人で丁寧な仕事」「大工は永遠の憧れ」といった感想が寄せられています。

 かずさんは、YouTubeチャンネル「むらたかずREホームチャンネル」の他にX(@muratakazudaiku)、Instagram(@kazuyuki.murata)、TikTok(@muratakazu)も更新中。DIYやリフォーム現場での様子を公開しています。

「むらたかずREホームチャンネル」動画まとめ

予想外の連続で工期も予算も倍に、大工が和室を洋間へリフォーム(総集編)
【部屋を仕切る】押入れをクローゼット化。何故か建具枠が入らない⁉ミス連発でヤラセ疑惑浮上w
高さギリギリ!【天井リフォーム】下地が無い⁉一筋縄ではいかなかった。

動画提供:YouTubeチャンネル「むらたかずREホームチャンネル

※本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

関連タグ

Copyright © ITmedia Inc. All Rights Reserved.