朝、竹林で“鳥の卵みたいな物体”を発見→わずか2時間後……「すご！」　まさかの姿に「見たことない」「不思議やな」

　わずか2時間で“大変身”する鳥の卵のような形のキノコが「美しい」「見たことない！」とYouTubeで話題です。動画は記事執筆時点で20万回以上再生されています。

高級食材のキヌガサタケ

　動画を投稿したのは、海の生物や昆虫、雑草などから料理を作っているYouTuber「ちーとん。」（@chieeton）さん。今回は薬膳スープを作るため、妻の実家の敷地内でマダケとキヌガサタケを採取していきます。

　キヌガサタケは高級食材として有名なキノコです。しかし、ハエなどを引き寄せるために、“清掃が行き届いていないトイレ”を思い出させる強烈な臭いを放つことでも知られています。

　以前、敷地内で偶然にもこのキヌガサタケを発見したちーとん。さん。マダケと一緒に採るつもりでしたが、どうやらまだ生えてはいないらしく竹林の中を練り歩いても男子便所のような臭いはしません。何という判定方法……。一方、収穫したマダケはゆでて保存しました。

鳥の卵のような幼菌を発見

　それから1週間後、キヌガサタケを探していると、妻が丸いキノコを見つけたと報告。現場には地面から鳥の卵のような形のキヌガサタケの幼菌が顔をのぞかせていました。大きな幼菌や複数個まとまった幼菌があちこちに生えています。

　発見から2日後の5時50分。ちーとん。さんは2つ並んだ幼菌の前にカメラをセットし、キヌガサタケたちが“咲く”瞬間を撮ることにしました。

短時間で大きく変化

　まず、幼菌の先端が裂けて中から傘が出現。すると真っ白な筒状の「托（たく）」部分がぐんぐんと伸びていき、キノコらしい形に変化します。この托が伸びきったところで、次はレース状の菌網を展開。わずか2時間で卵からドレスをまとった姿へと大変身しました。

薬膳スープを作る

　キヌガサタケを収穫したら臭いを発する粘液を洗い落とし、ゆでこぼして“トイレ臭”を完全に除去。細かくしたイノシシの肉やマダケを入れて「肉詰め」にします。

　完成した薬膳スープは五臓六腑（ろっぷ）に染み渡るおいしさ。具として入れたキヌガサタケの肉詰めは、かんだ瞬間にスープや肉汁があふれ出てきてとてもジューシーだったそうです。

「たった2時間でこんな育つのビックリ」と反響

　驚くべき高級キノコの生態と作った薬膳スープに、コメント欄では「すご！」「キヌガサタケのタイムラプス何回見ても好きだわ」「にょきにょき生えてくるのすごかった」「たった2時間でこんな育つのビックリ」「不思議やな」「1カ所にこんなにも群生しているのですね！」「一生に一度は食べてみたい」といった感想が寄せられました。

　なお、キノコの中には食用に適さない、または毒性を持つものが多く存在します。必ず専門家の指導のもと、確実に食用と確認できるキノコだけを採取しましょう（参考：厚生労働省「毒キノコによる食中毒に注意しましょう」）。また、私有地や保護区域での無許可の採取は禁止されています（参考：環境省「自然公園法」）。

　ちーとん。さんは、海や山、川で採集した生き物の姿をYouTubeチャンネル「ちーとん。」の他にX（@chieeton）、Instagram（@chieeton）、TikTok（@chieeton）で発信しています。また、著書『ちーとん。動食記 食べたらおいしい生きもの教えます』が販売中です。

「ちーとん。」動画まとめ

動画提供：YouTubeチャンネル「ちーとん。」