16文字の“ひらがな”だけで『鬼滅の刃』の「猗窩座」を描いたら……「切なすぎる」　衝撃の仕上がりに思わず涙

　鬼滅の刃キャラクター「猗窩座」を“16文字のひらがな”で描く様子が、YouTubeで話題です。投稿は、記事執筆時点で10万回以上再生され、注目を集めています。

※以下、『鬼滅の刃』および「劇場版『鬼滅の刃』無限城編 第一章 猗窩座再来」のネタバレを一部含みます

16文字で鬼滅の「猗窩座」を描いてみた

　話題の動画を投稿したのは、文字絵師のアズキ（@mozieshi-azuki）さん。こちらのアカウントでは、文字だけで漫画のキャラクターを描くという現代版「へのへのもへじ」を発信しています。

　今回の動画では、ひらがな16文字だけを使って『鬼滅の刃』に登場する敵キャラクター・猗窩座（あかざ）を描くそうです。

　使用するのはなんと「役立たずの狛犬（やくたたずのこまいぬ）」と「猗窩座の過去（あかざのかこ）」という16文字。「役立たずの狛犬」は『鬼滅の刃』第155話、猗窩座の衝撃の過去が描かれた回のタイトルです。これだけでもう泣けてきそうですが、まずは「や」から描き始めます。この時点ではまだどんな絵になるのかまったく想像がつきません。

どんどん「猗窩座」になっていく

　しかし筆が進むにつれて、少しずつ猗窩座の姿が浮かび上がっていきます。「く」で鼻を描き、「た」で輪郭を描き出し、「ず」で目を表現。文字と絵の特徴を巧みに重ね合わせ、パズルのピースを埋めるように、文字の順番通りに書いて絵にしていく様子は、人間業ではありませんね。

　さらに、「ま」で髪の毛の流れを描いたり「い」の文字を猗窩座の刺青の模様に見立てるなど発想豊かな表現がめじろ押しです。応用力と構成力の高さに思わず口がポカーンと開いてしまいます。

残り6文字で完成！

　16文字のうち、最初の10文字「やくたたずのこまいぬ」を使い終え、残りの6文字には「猗窩座の過去（あかざのかこ）」というキーワードを使います。「あ」で左目を描き、「か」で右頬の刺青を入れました。ひらがなを自在に操りながらキャラクターの細部を描き込んでいく様子は見ていて飽きません。

　そして最後の文字「こ」で、舌と下唇を描き足して、線画の上に色を丁寧に乗せていけば完成です。仕上がったイラストは、まさに猗窩座そのもの。まさか16文字のひらがなで描かれているとは信じられないほどの完成度です。

「猗窩座がこんな悲しいキャラになるなんて思わなかった…」

　動画の下部には、「猗窩座がこんな悲しいキャラになるなんて思わなかった…」というテロップが。確かに猗窩座は登場時こそ鬼殺隊の前に立ちはだかる最強かつ最凶な敵として描かれていましたが、『鬼滅の刃』終盤の「無限城編」では、生前に言い知れないほどつらく悲しい人生を歩んできたキャラクターであることが発覚しました。

　現在はそんな猗窩座の過去も描かれる「劇場版『鬼滅の刃』無限城編 第一章 猗窩座再来」が公開中です。作中でも屈指の人気を誇る猗窩座の抱える“衝撃の過去”を、劇場で見届けてみるのもいいかもしれませんね！

16文字で完成した猗窩座に「すげぇぇえ！」

　この投稿に対し、コメント欄では「めちゃくちゃにてる！」「いつもすげぇぇえ！」と絵のクオリティーを称賛する声のほか、「『役立たずの狛犬』で猗窩座ができてるの切なすぎるだろ」「誰が本当の鬼なんだか分からなくなってきた」など切なさを感じる声が寄せられています。

※画像／動画提供：アズキ（@mozieshi-azuki）さん