ねとらぼ
2025/08/13 10:45(公開)

プロの技で作った“プリキュアぬいぐるみ”→圧巻の完成度&目からウロコの工夫に「すごすぎる〜!」「感動しました」

 “ぬいぐるみ系YouTuber”が作り上げた人気キャラクターのぬいぐるみが「すごすぎる〜!」「なんてかわいいの」とYouTubeで話題です。動画は記事執筆時点で6万回以上再生されています。

キュアキュンキュンぬい作ってみた♪【ぬいぐるみ制作】|キミプリ
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キュアキュンキュンのぬいぐるみを手作り

 動画を投稿したのは、ぬいぐるみ作家の「ぴよぴっこ」さん。応援するキャラクター・アイドルをぬいぐるみ化するのに役立つ情報や、ぬいぐるみ用の衣装といった小物の作り方をYouTubeチャンネル「PiyoPicco ぴよぴっこ」で発信しています。

 以前には、100円ショップで購入できるポーチをリメイクして話題になりましたが、今回は放送中のテレビアニメ「キミとアイドルプリキュア♪」(ABCテレビ・テレビ朝日系)に登場するキャラクター「キュアキュンキュン」のぬいぐるみを作っていくようです。

 まずはペイントソフト「クリップスタジオ」を使い、キュアキュンキュンをデフォルメしたぬいぐるみデザインを作成。刺しゅう図案と前髪部分の型紙を作っていきます。

 図案を印刷して刺しゅうシートに書き写したら、紫色のフェイクファー生地(毛足5ミリ)を前髪の型紙通りにカットしました。肌の生地の上にその前髪の生地、さらに刺しゅうシートを重ねて刺しゅう枠に挟み、ずれないように前髪と型紙のラインをしつけ縫いします。

肌の生地、前髪パーツ、刺繍シートの順に重ねて刺しゅう枠で挟みます
 肌の生地、前髪パーツ、刺繍シートの順に重ねて刺しゅう枠で挟みます

 使用する刺しゅう糸の色を準備したら、眉毛以外の顔の刺しゅうに取り掛かりました。図案が細かくてカーブが多いため、バックステッチで下縫い。色を変えながら図を縁取るように刺していき、目の二重部分のラインはアウトラインステッチで表現しました。

 面を埋める際は全て2本取りで、糸がねじれないように目打ちを使って整えながら刺しています。基本的にはサテンステッチで、瞳の中などの広い面を埋めるときはロング&ショートステッチで刺し進めました。パーツとして小さな下まつげや鼻は2本取りのストレートステッチです。

 瞳の仕上げとして、ぴよぴっこさんは瞳をバックステッチで縁取り、ぼんやりとした印象を引き締めています。

右目側だけ瞳をふち取りした様子。ふち取り前の左目と比較すると印象の違いがわかります
右目側だけ瞳を縁取りした様子。縁取り前の左目と比較すると印象の違いが分かります
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別パーツで前髪を立体的に

 顔の刺しゅうが完成したら刺しゅう枠を上下逆に挟み直し、家庭用ミシンのジグザグ縫い(縫い目0.3ミリ、振り幅2ミリ)で前髪の刺しゅうです。その後に、前髪に被っている眉毛を刺しゅうします。

 次は、キュアキュンキュンの長い“M字型”の前髪パーツです。生地の厚みを出すために、紫色のフェイクファー生地とナイレックス生地をアイロン接着シートで貼り合わせました。そうしたら刺しゅうシート、髪の生地、図案を書いた刺しゅうシートの順に重ねて刺しゅう枠に挟み、輪郭を取るようにミシンで刺しゅうしています。

 なお、この前髪パーツの作り方は試作段階とのことで、詳しい方法は今後紹介する予定とのこと。ぴよぴっこさんの過去のメイキング動画では、漫画やアニメのキャラクターで見られるM字型のシルエットがある髪形「インテーク」の作り方を解説しています。

ぬいぐるみの「刺しゅう~縫製まで」を解説した作り方動画

 前髪パーツを顔に縫い付けたら刺しゅうシートを取り除き、はみ出たファーをカットして顔パーツが完成。続いて、キュアキュンキュンの髪のお団子部分とツインテール、あほ毛を作っていきます。ツインテールは、幅広タイプのセットアップテープを中に入れることでロールヘアの形にしました。青いラインもしっかり再現していますよ。

 各ヘアパーツを顔パーツに仮縫いして後頭部部分を縫い合わせたら、ついにぬいぐるみの頭部が出来上がりです!

お団子・ツインテール・あほ毛を顔パーツに仮縫い
お団子・ツインテール・あほ毛を顔パーツに仮縫いしたところ
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ボディーはインナーを着ている風に

 ボディーは、ぴよぴっこさんがネットショップ「BOOTH」で販売している「ぴよぴっこ足長ボディ型紙」をもとに制作しました。基本の縫製手順は別の動画で解説しています。

 キュアキュンキュンのボディーでは、インナーを着ている風のデザインにアレンジ。背中パーツのおしりのカーブを少し浅めにしました。

【型紙公開】手縫いOK!ぴよぴっこ足長ボディWの作り方♪【ぬいぐるみ型紙15cm・20cm】Cotton Doll

 インナーは、セリアで購入した「アレンジリボン フリル」を腰の縫い目に挟むことでよりかわいらしく。足パーツは紫色の生地を使って“ニーハイ”を表現し、切り替え部分にはミシンのジグザグ縫いをかけました。

インナー風ボディにアレンジ
インナー風ボディーにアレンジ

 足パーツと上半身を縫い合わせてボディーパーツが完成したら、先に作った頭部を縫い合わせて裏から綿を詰めて閉じます。ツインテールの先を曲げてロールヘアにし、顔にチークを施したらよりかわいさが増しました。

チークも施したらぐんとかわいらしい表情に
チークを施したらぐんとかわいらしい表情に

衣装を作る

 後半は衣装作りです。ヘアアクセサリーはお団子に付けられるようヘアゴム式に。上着はバイアステープで縁取りし、マジックテープで着脱できるようにしました。肩のフリル部分もスナップボタンで取り外し可能な仕様にしています。

 スカートは着せやすいよう腰にゴムを入れ、さらに裾にダーツを取ってバルーンシルエットにしました。ブーツは、ワッツで購入した合皮のカットクロスを使って制作。他にも背中の大きなリボンはフリルのシルエットにこだわり、ブローチピンで着脱可能にしています。

衣装が完成
衣装ができました

 作った衣装をぬいぐるみ本体に着せたら、ついにキュアキュンキュンが完成です! 衣装のクオリティーが高く、着せ替えするのも楽しそうで見ているだけでワクワクします。最初からインナーを着ているデザインなので、「服を着せていなくても罪悪感がないのがいいですよね」とぴよぴっこさん。少し手間はかかりますが、インナー風のボディーで作るメリットはありそうですね。

衣装を着たキュアキュンキュン。シルエットまでかわいく仕上がっています

「すごすぎる~!」「感動しました」と反響

 ぴよぴっこさんが作り上げたキュアキュンキュンのぬいぐるみに、コメント欄では「感動しました」「ツインテールがくるくるでとってもかわいい」「ここまでクオリティーの高いぬいは初めて見ました!」「本当にほれぼれする技術です」「これはもはや尊いですね」「プリキュアへの熱意を感じました」と称賛する声が殺到しています。

 さらに「インナー風ボディーめちゃくちゃ良いです。マネしてみます」「インナーを最初から着せてあげることで、洋服なしでも罪悪感なくなるのは目からウロコです。女の子ぬいにはとても合いますね」といった声が寄せられました。

 ぴよぴっこさんは、ぬいぐるみ作りの様子をYouTubeチャンネル「PiyoPicco ぴよぴっこ」、Instagram(@piyopicco)、X(@piyopicco)、TikTok(@piyopicco)で発信しています。また、“推しぬい本”の第3弾『最高のぬいをゼロからつくる! 推しぬい「お顔」「髪型」デザインBOOK』(メイツ出版)が販売中です。

ぴよぴっこさんの動画まとめ

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動画提供:YouTubeチャンネル「PiyoPicco ぴよぴっこ

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