変色して売れ残っていたミニバラ→愛情を注いで育てたら……　1年後、信じられない姿に「大違い！」「感動しました」

　売れ残りのミニバラを水耕栽培で育てて1年後の姿が「これはすごい！」「買ったときとは大違い！」とYouTubeで話題です。動画は記事執筆時点で30万回以上再生されています。

見切り品のバラを買ってみた

　動画を投稿したのは、家庭菜園に関するさまざまな情報を自身のYouTubeチャンネル（@noringo）で発信している「のりんご」さん。以前には、スーパーで購入したレタスの根元を室内で育てた結果が話題になりました。

　今回は2024年6月上旬に購入した見切り品のミニバラを無農薬の水耕栽培で育てていく様子を見せてくれるようです。バラは状態が良くなく、葉が一部黄色になっていました。

水耕栽培スタート

　バラを再生させるべく、まずは水耕栽培用のセッティングを準備します。プラスチック製のボウルにハンダゴテで穴を開け、カットしたマイクロファイバータオルを通しました。その上に不織布を敷き、培地としてココヤシピートかバーミキュライトを入れたらミニバラを植え替えます。バケツに水を入れてその上に設置し、水耕栽培がスタートしました。

　開始当初からハダニの被害が見られたものの、11日後には1輪の赤い花が開花します。さらに新しい葉やつぼみが次々と現れ、出てきた根に合わせて微粉ハイポネックスを投入。液肥が減ったら補充する方式で管理を続け、7月上旬には複数の花が咲き始めました。

丁寧な手入れで花数が増加

　ところが7月下旬、葉に小さな穴がいくつも開いていることに気付くと、イモムシを発見します。再びハダニの発生も確認したため、ホースの水で洗い流しました。8月中旬にはハキリバチによる食害がありましたが、枯れ葉や花がらをこまめに取り除いて丁寧な手入れを続けていきます。

　9月には根の酸欠対策としてソーラーエアポンプを導入しました。液肥の濃度を見直し、それを計測しながら管理していきます。虫の発生や根の変色といったトラブルが続く中でもバラは花をつけ続け、10月・11月と花数が増えていきました。

冬を越して新芽が出る

　冬の寒さに耐え、外気温がマイナス2度になる日がありましたが、葉はわずかに紫がかる程度です。2025年1月には休眠期に入り液肥の濃度を下げる対応をしつつ、花がらつみを継続します。3月になると新芽が出始め、葉も増えていきました。

　4月、葉は生い茂っていたものの根の状態が徐々に悪化し、ついに310日目には完全に根腐れの状態になってしまいます。

　とはいえ葉やつぼみの状態は良好であったため、液肥の濃度は従来通りにしました。肥料濃度が上がりすぎたときは水を足すなどして濃度を調整するとのこと。

ついに満開！

　そして迎えた5月上旬、開花から2週間で見事に満開になりました。全部で50輪以上のバラが咲き、他のミニバラと比べても群を抜く花付きになっています。1週間後も花は元気なままで、のりんごさんは「虫の被害や根腐れもあったけど、きれいに咲いてくれてありがとう」と感謝を込めてコメントしました。

「こんなに見事に育つなんて」「感動しました」と反響

　バラを丁寧にケアし続け、購入当時からは想像できないほど元気な姿に再生させたのりんごさん。動画のコメント欄では「まるでバラの花束のようですね」「水耕栽培でやや弱っていたミニバラがこんなに見事に育つなんて」「山あり谷あり……愛だなぁ」「感動しました」「植物に対してのきめ細やかなお世話がすごいと思います」「こんな見応えのある株初めて見ました」「手間暇かけてて本当に尊敬します！」と、驚きと称賛の声が国内外から寄せられています。

　のりんごさんは、野菜や果物の再生栽培の様子をYouTubeチャンネル「のりんご」やX（@noringo_ringo）で発信しています。また、家庭菜園のノウハウをまとめた著書『YouTubeでわかる！　スーパーで買った野菜・果物で家庭菜園』（マイナビ出版）が販売中です。

のりんごさんの動画まとめ

動画提供：YouTubeチャンネル「のりんご」