紙にペンのインクを塗って、液体につけると……。夏の自由研究にもできそうな実験動画がX(Twitter)に投稿されました。動画は記事執筆現在までに35万回以上再生されています。

 話題となっているのは、無反射黒色素材である「真・黒色無双」を開発した「暗素研」の公式Xアカウント(@KoPro18)への投稿です。

 過去には、同社が販売する世界一黒い水性アクリル塗料「真・黒色無双」を塗った“能面”を駐車場の三角コーンの上に設置した様子が話題になりました。

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インクの色を分離させてみた

 動画ではまず、コーヒーフィルターを細長くカットします。これを3枚用意し、端から2センチの部分にそれぞれ「真・黒色無双」、PILOT「筆ぺん」、ぺんてる「水性ぺん」を使って小さいな点を描きます。

コーヒーフィルターをカット
黒いペンで点を描く
3種類準備

 この紙を割り箸にテープ留めして、トレーの上にセット。そこに水をそそぐと、上に吸い上げられていく水と一緒にインクの色素が分離しながら流れていきました。

水と一緒に上に流れていくと……?
黒だけじゃない!?

 しばらくすると、同じ黒のインクでも筆ぺんや水性ぺんからはピンクやブルー、イエローなどの色素がにじみ出てきました! 一方で、「真・黒色無双」は黒色100%で作られているため、黒以外の色は検出されませんでした。

筆ぺんと水性ぺんからはピンクやブルー、イエロー
各社で黒色の作り方が違うことが判明

 なお、これはペーパークロマトグラフィーという方法で、水との親和性が高い色素が上に流れていくそうです。暗素研のXでは他にもエタノールバージョンの動画も投稿しています。黒以外のインクや、水、エタノール以外の液体でも、同じ方法で色を分けることができます。試してみたくなりますね!

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自由研究にできそうだと反響

 リプライ欄では「おおー面白いですねぇ」「切り口さいこうすぎる」「あー、これ、小学校の時にやったらヒーローになれるヤツやわ…」「実際にやってみたいわね…知識としてしか知らないもんな」という声や「小学生の時、自由研究でやったな」という声も集まっていました。

 暗素研はXの他にも、Instagram(@kokusyoku.2shin)やYouTubeチャンネル「暗素研 – MUSOUBLACK –」からも「真・黒色無双」についての情報を発信しています。

画像提供:暗素研(@KoPro18)さん