“小さな住人”がひしめくスイレン鉢→アジ1尾を落とすと「ちょっとキモい」　3日後、まさかの光景に「面白い」

　さまざまな生き物が暮らす大きなスイレン鉢に1尾のミナミヌマエビを投入した結果がYouTubeで紹介されました。動画は記事執筆時点で1万9000回以上再生されています。これはびっくり……！

屋外のビオトープで実験

　動画を投稿したのは、主にアクアリウムやメダカ、釣りについて発信しているYouTubeチャンネル「ガックンch」のガックンさん。以前には、屋外で4年以上“ガチ放置”したビオトープの様子が話題になりました。

　今回は、メダカやエビ、タニシを中心に飼育している屋外のビオトープの様子を見せてくれるだけでなく、ある実験を行うようです。

ビオトープの底を埋め尽くすミナミヌマエビ

　直径50センチほどのビオトープでガックンさんが飼育しているミナミヌマエビは、飼育や繁殖が簡単な小さなエビ。はじめに投入したのは10匹ほどでしたが、気が付けばビオトープの底を埋め尽くすほどに増えていたそうです。

　一般的には「コケ取り能力が高い」とされているミナミヌマエビですが、ガックンさんは「実際に飼育してみたところ、発生初期の細かいコケを食べる程度だった」と話します。その上で「本当に注目すべき能力」として、エサの食べ残しや他の生体の死骸を除去する点を挙げました。

　その能力を示すため、ガックンさんは釣ってきた豆アジ（小アジ）1尾をビオトープ内に投入することにします。ビオトープの底で大量に繁殖しまくっているミナミヌマエビは、いったいどのような反応を示すのでしょうか。

豆アジを投入すると？

　豆アジを投入した瞬間、ビオトープにいたミナミヌマエビが一斉に豆アジに群がります。コケ取り生体として有名なことから「コケが大好き」というイメージが定着しているミナミヌマエビですが、ガックンさんはこれを「幻想」ときっぱり。実は雑食で、特に動物性のエサを好んで食べるのだそうです。そして、動物性のエサに困らない環境下ではコケを食べなくなる個体も出てくるのだといいます。

　しばらくすると、ミナミヌマエビは豆アジを覆い尽くすほどに群がっていました。この様子を見たガックンさんは「ちょっとキモいですね」とポツリ。ちなみに、このビオトープのミナミヌマエビにはコケ取りを頑張ってもらうために専用のエサを全く与えていないとのこと。「よっぽど動物性のエサに飢えていたのかもしれない」と推測していました。

　この様子を見ていると、ミナミヌマエビがメダカなど他の生体を食べてしまうのではと心配する人が出てきそうです。しかし、ミナミヌマエビはオスで2センチ、メスで3センチほどとかなり小さいため他の生体の脅威にはならず、メダカとも仲良く暮らしていけるのだといいます。ただ、弱っているメダカをミナミヌマエビが捕食している場面は「たまに見る」とのことです。

丸3日が経過

　豆アジの投入から丸3日。ミナミヌマエビが一心不乱に食べ続けた結果、どんどん豆アジの身が減っていき、最終的には骨格標本のようになってしまいました。ミナミヌマエビは本来、コケ取りよりもエサの食べ残しや他の生体の死骸を掃除することが得意なようですね。

　なお、今回は豆アジ1尾を丸ごとビオトープ内に投入しましたが、大きい魚の死骸をエビがいる水槽の中に入れると、魚が水に長時間浸かるので水は汚れ、エビのフンがかなり増え、さらにはコケ取りを全くしなくなる個体が出てくる可能性が高くなるため、ガックンさんは「やるメリットは1ミリもない」と注意喚起しました。

ミナミヌマエビの意外な実態に反響

　ミナミヌマエビの興味深い実態が明らかにあり、コメント欄では「面白い動画でした。以前飼ってた熱帯魚水槽内でヤマト（ヤマトヌマエビ）が死骸をきれいに食べたのを思い出しました」「うじゃうじゃ繁殖力」「他の水槽の、ヤマトの脱皮した殻をミナミに掃除してもらいます笑」といった声が寄せられています。

　ガックンさんは、ビオトープの作り方や生き物の育て方などの動画をYouTubeチャンネル「ガックンch」で多数公開中です。

「ガックンch」動画まとめ

動画提供：YouTubeチャンネル「ガックンch」