←建築前　建築後→　マインクラフトガチ勢の“水上遺跡ビフォー・アフター”に反響「造形が美しい」

　マインクラフト（マイクラ）の“建築ガチ勢”が遺跡を作ると……？　見事な建築ビフォーアフターがX（Twitter）に投稿されました。記事執筆時点で8万3000回以上表示され、3100件以上のいいねを集めています。

マイクラで“水上遺跡”を作ってみた

　投稿者は、マイクラでの地形に合わせたサバイバル建築が好きだという「ハゲさん」（@Hage_Oyaji_desu）さん。以前には、壮麗な装飾が飾る地下階段の制作や、その先に作った地下神殿がそれぞれ話題になりました。

　今回は水上に遺跡を制作。ビフォーでは切り立つ岩山のそばに湖のような水場があり、周囲にはすでに小さな神殿風の建物が林立しています。水中にはぽっかり開いた神秘的な大穴も確認できます。

　深山幽谷といった雰囲気の場所ですが、アフターではここに巨大な神殿のような遺跡が出現。水中から始まる階段を上がって2つ重なった円形の基壇の上までいくと、4回建ての遺跡への入り口があります。各階の屋根には水がたたえられ、下の階の屋根へと滝のように落ちていきます。

　石造りの遺跡にはところどころに植物が生えており、廃墟になってからの時の経過を思わせます。しかし、神秘的な力によるものか、階段のところにはなぜか灯りの火が焚かれています。また、屋上まで水を汲み上げている動力も気になるところです。そんな要所要所のディテールが想像をかきたててくれますね。

　均整がとれているだけでなくバックストーリーも感じさせてくれる作品に、「数学的に合理な造形が美しいですハゲさん……」「何故か夜間のみ遺跡の扉が開いて中へ出入りできるが、日が昇るまでに出なければ次の夜が来るまで遺跡内部で生存をかけた死闘が繰り広げられる奴」という反応が寄せられています。

制作の詳細を動画で紹介

　投稿者さんは、自身のYouTubeチャンネル「ハゲさん」に動画を投稿。制作の詳細を伝えています。

　まず、建物の中心点を定めて足場を置いたら、その周りに直径61マスの円を水面から4マス目の高さに作っていきます。次にその円の所定の位置から水底まで柱を立てていきますが、このときに苔ブロックを混ぜることで、苔むした遺跡の雰囲気になります。

　次にその円の内側に直径49マスの円を作成。2つの円の間に床を張っていきます。さらに、内側の円の所定の位置に柱を配置していき、柱の上端をつなぐ円を作成。その円の内側に床を張っていきます。内側の円から下りている柱は水底まで延長しておきます。

光源を目立たせずに明るくするには……？

　2つ重なった基壇の形がおおよそ整ったところで、その上の建物を作っていきます。建物は前後左右対称なので1面の柱と梁を作ったら他の3面を同様に作成。外周部の床を張り、上階も同様に作成します。

　4階分の主要構造を作成したら、さまざまなブロックで装飾柱や開口部のアーチ構造、手すり、鉄格子窓などを作っていきます。やはりこの時も苔ブロックによる“汚し”が遺跡感を演出する上でのポイントとなります。

　屋内には外から見えない場所にランタンを配置します。これにより、光源を目立たせることなく内部を照らし、外から見たときに中の様子をうかがえるようにします。また、床中央のブロックを取り除いてそこに松明を置き、カーペットで隠すと透過した光が優しく照らす床となります。光の扱い方の工夫がすごい……！

外には水、内には光が注がれる美しい建物が完成

　屋上、そして3階と2階の角に水を張り、各階の手すりを削って水が下に垂れるようにして、最終的に2つの基壇にも水が張られた状態にもっていきます。

　さらに、正面入り口へと続く階段を作り、灯りとしてネザーラックというブロックに火打石と打ち金で着火。この炎はずっと燃えつづけます。

　遺跡の内部は1階部分以外の床を作らず、広い空間に四方から入ってくる外光を楽しめるようにします。また、屋上の中央はガラス張りになっているので、その上に満たされた水の層を透過した青い光が差し込んできます。なんとも幻想的な光景ですね。

　最後に足場を撤去したら完成。総制作時間は約15時間だったそうです。使用したブロックや手順など制作の詳細は動画で確認してください。また、コメント欄に投稿者さんによる注意事項が記されています。

　「ハゲさん」さんはX（Twitter）とYouTubeの他、Instagram（@hage_oyaji_desu）とTikTok（@hageoyaji_minecraft）も運営中。各SNSでマインクラフト建築作品を公開しています。

「ハゲさん」のマイクラ建築

画像提供：ハゲさん（@Hage_Oyaji_desu）さん／YouTubeチャンネル「ハゲさん」