子どものころに妄想していた夢を全力でかなえるべく、磯の水を抜いてみた結果が「最高に楽しい」「わくわくする動画でした」とYouTubeで話題です。動画は記事執筆時点で180万回以上再生されています。

磯の水全部抜いたらヤバすぎた

 動画を投稿したのは、全国のさまざまな生き物を捕獲して食べている水ラーメンさん。自身のYouTubeチャンネル「水ラーメン」では以前、住宅街の用水路でとんでもない魚を釣り上げて話題になりました。

 今回は、子どものころからずっと夢だったことをかなえるべく、磯の水を全部抜いていくようで……?

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磯で子どものころの夢をかなえる

 この日、水ラーメンさんは仲良しな先輩・YouTubeチャンネル「エマスちゃんねる / EMAS CHANNEL」のエマスさんと一緒に、ある磯にやって来ていました。

 そんな2人の目の前にあるのはただの水たまりではなく、魚、カニ、エビ、貝などさまざまな生き物が潜んでいる水たまりなのだとか。しかし、それらの生き物たちはすぐに岩の隙間に逃げ込んでしまうため、なかなか捕まえられないのだそうです。

子どものころの夢をかなえるべく、磯にやって来ました

 ならばポンプを使って磯の水を全部抜けば逃げ場がなくなり、魚を簡単に捕まえられるのではないか……子どものころの水ラーメンさんが妄想していたそんな夢を、大人になった水ラーメンさんが全力でかなえていきます。

こちらのポンプを使い、磯の水を抜いていきます

 撮影時は干潮時刻に近づいていたため、時間差で水が引いていたそうです。潮が引いて海水が残った水たまりを「タイドプール」と呼びますが、タイドプールは干潮になると日差しで水温が上がったり、水が蒸発して塩分濃度が上がったりするのだといいます。

 さらに、急な雨で塩分濃度が下がることもあるなど環境の変化が激しく、生き物にとっては過酷な環境なのだそうです。しかし、そのおかげで光合成する海藻やプランクトンが豊富という、生き物にとってプラスの一面もあるとのこと。

過酷な環境ながら、たくさんの生き物が生息している「タイドプール」

 そんなタイドプールの観察に適しているのは、ちょうど夏の時期とのこと。多くの生き物が産卵前で冬より生物多様性が高まっているため、見どころが満載なのだそうですよ。

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タイドプールの水を抜いていく

 タイドプールについて説明していると、たくさんの魚がいるポイントを発見。ポンプを作動させて水を抜いてみることにしましたが……水の量が多すぎるのか、30分経過しても全く水が減っていませんでした。どうやらポンプ1つではタイドプールの水を全部抜くのは難しいようです。

ポンプ1つで水を抜くのは難しいようです

 そこでバケツを使い、人力でも水を抜いていくことにしました。そこからさらに30分後、汗だくになりながら水を抜き続けた結果、端の方が干上がるほどにまで水を減らすことに成功します。水が減ったタイドプールで網を使い、2人で協力しながら挟み込むと……1回で大量の魚をすくうことができました。

ひとすくいで大量の魚が

 海水を網ですくうたびにニザダイ、オヤビッチャ、チョウチョウウオ、ボラの稚魚、ニシキベラなどの小さな魚のほか、イソスジエビやショウジンガニなどの甲殻類の姿も確認できます。さらにイセエビの脱皮殻を発見し、大きなオスのタイワンガザミを捕獲することにも成功しました。

 なお、磯で遊ぶときは、サンダルを履くのは絶対にNGとのこと。転んで全身ずぶ濡れになるだけでなく、岩や貝などでケガをしてしまう可能性があるため、必ず滑りにくい靴かスパイクシューズを履いて遊ぶようにしてくださいね。

巨大なタイワンガザミをゲット!

 その後はバターしょうゆ焼きにすると最高だという大きなマツバガイや、ベッコウガサなどの貝を発見。貝のように見えるものの甲殻類に分類されるカメノテやフジツボなど、さまざまな生き物を見つけました。

 すると少しずつ潮が満ちてきて、2人が水を抜いたはずのタイドプールはいつの間にか元通りになっています。ここで後ほど食べる生き物だけ確保し、小さな魚たちはリリース。2人で食べるには食材が少ないことから、夜の海に繰り出していきます。

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夜の海で食材確保→調理して食べる!

 夜の海に繰り出すと、早速タイワンガザミやイシガニを発見しました。さらに巨大なイセエビもいましたが、イセエビは漁業権の対象となっている生き物です。許可なく捕獲すると密猟となり、懲役刑または罰金刑が科されることがあるため絶対に捕ってはいけません。

大きなイセエビと遭遇しました

 丸ごとスープに入れるとおいしいというトウゴロウイワシや巨大なタイワンガザミを捕獲したところで、調理していくことにします。マツバガイはバターしょうゆ焼きにしていただいたところ、かめばかむほどうまみが出てきて“まいってしまうほど”おいしかったそうです。

大量の食材をゲット
まずはマツバガイのバターしょうゆ焼きをいただきます

 続くメインディッシュは、2匹の大きなタイワンガザミでダシを取って作る、ぜいたくすぎる「魂の漢(おとこ)ラーメン」です。タイワンガザミのうまみがたっぷり溶け出したスープはお店が出せるほどの味で、さらにダシを取った後のタイワンガザミの身も最高においしかったそうですよ。

魂の漢ラーメン、ぜいたくな1杯です
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「夢ある〜」「なんて楽しそうなことを……!」と反響

 水ラーメンさんによる磯の水を抜いてみた結果に、コメント欄では「夢ある~」「魚が小さな宝石みたいにキラキラ輝いててきれい」「なんて楽しそうなことを……!」「ちっちゃいお魚たちかわいすぎる」「子供のときの気持ちを思い出しました」「えぐすぎー。やばいって」「夜に伊勢エビが泳ぐところを見られて感動!」「うっわぁ~うらやましいよ~」といった声が寄せられています。

 見ているだけでワクワクする水ラーメンさんの活動は、YouTubeチャンネル「水ラーメン」やX(@mizuramen0923)で公開中です。

ヤバい魚を捕まえてしまった!!!!!!!!!
アメリカナマズの卵を食べてみた結果、まさかの結末…
住宅街の用水路にとんでもない魚が…

動画提供:YouTubeチャンネル「水ラーメン