藝大生・卒業生が夏休みの絵日記に本気で挑戦したら……「独特のぶっ飛び感」「衝撃だった」　秀逸な仕上がりに反響

　夏の思い出をテーマに藝大生が絵日記に挑戦する動画がYouTubeで話題になっています。動画は記事執筆現在までに5万回以上再生され、多くの注目を集めています。

　動画を公開したのは、東京藝術大学の仲間たちによるYouTubeチャンネル「アートゥーン! / Artoone!」。「芸術をもっと身近に」をコンセプトに音楽や美術をベースとした動画を発信しています。過去には、現役の東京藝術大学院生が鉛筆1本でピカチュウを描く動画が話題になりました。

描き出しから個性的すぎる藝大生たち

　今回は東京藝術大学大学院デザイン専攻の小松﨑さんと、東京藝術大学美術学部芸術学科卒で画家の真田さんが登場。「夏」をお題に、それぞれが幼少期の夏の思い出を絵日記として描いていきました。

　小学生のころから成長し藝大生となった2人が描く本気の絵日記が、どんな作品になるのか気になるところですね。まずは小松﨑さんが用紙を上下逆にして構想を練り始めます。一方の真田さんは下描きをせず、突然迷いなくクレヨンを走らせました。最初から個性が光ってる。

　普段は抽象画を専門としている真田さん。制作を見守るメンバーからは、久しぶりに具象画を描いているのをみたという声も上がりました。

　作業はなごやかに会話をしながら進められていきますが、サクサクと仕上げていく真田さんの一方で、なかなか進まない小松﨑さんが焦りだすというシーンもありました。

完成した絵日記

　とはいえ、最後の5分は集中して取り組み、無事完成させました！　小松﨑さんが描いたのは、足を入れるタイプの浮き輪で遊んでいたところひっくり返ってしまい、そのときに水中から見えた景色。泡が水面へ上がっていく先に、オレンジ色のビキニを着た母親の下半身が映るという構図でした。「死ぬかと思った」エピソードだったそうですが、それでも記憶していた水の中から光が差し込む美しい光景を大人になってから絵に落とし込む才能に脱帽です。

　一方の真田さんは、5歳のころにお祭りで迷子になった思い出を絵に。左に描かれている地元兵庫県のマスコットキャラのはばタンを追いかけていたら、そのまま迷子になってしまったそうです。泣いているとはばタンが慰めてくれましたが、迷子のショックでもはや興味がわかない状態に。

　その後、母が慰めるために買ってくれたのが、右の「変形闇怪獣ガゾート」のソフビ人形。しかし、知らなかったことと、その不気味な造形にリアクションに困ったとのことでした。真ん中には迷子になってうなだれている幼少期の真田さんの姿もあり、不穏かつシュールな思い出として記憶されているお祭りを大胆な筆致で描いた秀作となりました。

　制作中には、小学生時代のエピソードや絵日記に対する思いについてのトークもありました。詳しくは動画で確認できます。

独特な絵日記に反響

　一風変わった視点や絵の秀逸さが光る絵日記には、「本当に再現度が高くて感動しちゃいました」「絵が素敵なのはもちろんそうなんだけど、独特のぶっ飛び感が好きすぎるい」「衝撃だった」「ほんと面白い」「絵日記懐かしくて夏らしいーー」という声や「思ひ出が独特すぎる」という声が寄せられています。

　「アートゥーン! / Artoone!」では他にも、藝大生や卒業生の才能が垣間見える動画が多数公開中。夏休みのポスターに挑戦する動画も投稿されています。

　またX（@ArtooneCH）やTikTok（@artoone_ch）でも情報を発信しています。

動画提供：YouTubeチャンネル「アートゥーン! / Artoone!」さん（@ArtooneCH）さん